婚約式(2)

(1からの続き)

婚約式がどういう感じかも分からない私には、一番最初に悩んだのが服装だ。どの程度のフォーマルさで行けばいいんだろうか。そうそう、結婚式も婚約式も、キリスト教的には「礼拝」という形式を取っている。あまりふざけた格好もできない。いろいろ考えた末、ある程度フォーマルだけど、ネクタイや靴などでややカジュアルな感じを出すことにした。サラリーマン時代のスーツはダサいのをずっと使っていたので、これを機に若者向けの細身でダークなジャケットを買った。夏で暑いのにジャケットはつらいよ・・・。

婚約式では婚約記念品を交換する。男性から女性に婚約指輪を渡し、女性から男性に腕時計などを渡すのが一般的みたい。以前から婚約指輪は渡すつもりだった。だけど、1週間前に婚約式の開催が急に決まって、指輪が間に合わない。いろいろ考えて、二人で釣り合う贈り物をすることにした。一緒にデパートでブローチを買い、送り合うことになった。

他にも、式までの準備として朗読する聖書箇所と歌う賛美歌を選ぶ必要がある。そのあたりはクリスチャンの彼女が詳しいので、いくつかピックアップしてもらい、その中から私が選ぶというスタイルになった。

婚約式の日がお盆ということもあり、私の実家の両親だけでなく他の地域に住んでいる弟と妹も式に参加することになった。みんな現在私が住んでいる愛知県に集合した。婚約式の前日に両親の顔合わせを兼ねた食事会もした。

(3へ続く)