[飛行機][レビュー] ANA のビジネスクラス

今回のイギリス旅行でこだわったことの一つが、飛行機をビジネスクラスにすることだった。新婚旅行だしね。

私はビジネスクラスを利用するのは初めて。ただし、ヴァージン アトランティック航空のプレミアムエコノミーなら利用したことはある。それで、ふとヴァージン アトランティック航空のサイトを見てみたら、去年の2月1日で日本便から撤退していることを知った・・・。

イギリス旅行、ロンドン旅行ならヴァージン アトランティック航空 – Virgin Atlantic Airways
http://www.virginatlantic.co.jp/

さて、結論から言うと、もうエコノミーには戻れません。特にヨーロッパなんて日本から 12 時間ぐらい掛かるでしょ。それを、「空飛ぶ家畜運搬車」とも呼ぶべきエコノミークラスで行くなんてどうかしている。

今回は名古屋の中部国際空港から羽田空港へ国内便で移動し、羽田からヒースロー空港へ行った。国内線も国際線も ANA だ。

ツアーで申し込む際にオプションとしてビジネスクラスを選択した。その際にツアー会社の人がビジネスクラスの残席を確認してくれ、予約してくれる。この時点で座席は確定なのだ。エコノミーである国内線では、空港のチェックイン時に席を選ぶ感じだった。事前にネットでピンポイント座席指定ができたのかもしれないが、調べてもよく分からなかった。

飛行機は羽田空港からヒースロー空港まで約 12 時間のフライトで、帰りは若干(45 分程度)短くなる。

ビジネスクラス利用者が利用できる空港ラウンジがあるが、それについては別のエントリーで書く予定だ。

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まず搭乗口からビジネスクラスとファーストクラスは、エコノミークラスとは別になっている。並んで搭乗せずにすぐに乗れる。ただし、エコノミークラスである国内線では、エコノミークラスの列に並ぶことになる。

席に座ってコートを脱いでいると、キャビンアテンダントさんがやってきて、コートを預かってくれる。これでシワにならないね。

確か離陸前だったと思うが、ウェルカムドリンクとして、オレンジジュースかスパークリングワインがもらえた。私は飛行機ではお酒を飲まないようにしていたのに、ついスパークリングワインを注文してしまった。

席の配置は 1-2-1 となっており、真ん中2つが私達夫婦の席だ。ただ、横並びではあるものの、座席に深く座っている限り隣の人は全く視界に入らない。二人組は話しづらいが、他人が座っていても気にならないのはいい。

離陸後安定飛行に入ると、すぐに食事だ。温かい大きめのタオルも渡される。キャビンアテンダントさんが、「〜様」と名前を呼んでくる。そして、ビジネスクラスだからか、外国人のキャビンアテンダントだろうと日本語で話してきた。

料理は洋食・和食から選択。メインディッシュを2種類から選択。プラスチックのお皿ではなく、ちゃんとしたお皿でナイフとフォーク、そしてお箸で料理が出てくる。

ドリンクはウェルカムドリンクと違い、ちゃんとしたグラスで出される。グラスは妙に底が小さいので、飛行機が揺れる際は倒れそうで不安だった。

デザートはワゴンが来て選べる。スイーツ2種類、果物、チーズから選べる。何個取ってもよかったが、私は一つだけにした。

食後に温かい飲み物がもらえるが、チョコレートが1つ付いてくる。チョコレートは箱に並んでいる状態で提示される。小分けされた安っぽいやつではない。

食後酒もある。小さいボトルだけど、これは断った。

食後にも新しいおしぼりがもらえた。

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座席は以下のリンクの「ボーイング777-300ER」のタイプ。

ビジネスクラスシート一覧|Service & Info[国際線]|ANA
https://www.ana.co.jp/serviceinfo/international/inflight/guide/c/seat/

もちろん大きくゆったりしている。前の人がずれた位置になっているので、前の人がリクライニングをしてもまったく気にならない。リクライニングは 180 度。背もたれが倒れ、足を前の棚に入れ込む感じ。リクライニングは電動。

横には広い棚があり、いろいろ物を置ける。

前方にも2段の大きな棚があるが、前述のように寝る際は上側の棚に足を入れるので、いっぱいいっぱいに物を入れることができない。

また、前の棚は便利ではあるが、離陸で機体が急勾配になっているときは、物がずり落ちてくるので注意だ。使わないものは通常の上の棚に入れた方がいいかも。

アメニティーは L’OCCITANE(ロクシタン)でそろえてある。ポーチにハンドクリーム、リップクリーム、歯ブラシ、アイマスク、ティッシュが入っていた。また、使い捨てスリッパもありがたい。

座席の下に靴入れらしきものがあるが、小さくて入らない。私の靴は大きい方だけど、普通の大人でも入れるのは無理ではなかろうか。スリッパ入れかな。

トイレはビジネスクラス専用なので混まない。行きたいときはいつもあいてた。

OnAir という Wifi サービスがあり、クレジットカード決済で利用できる。行きの飛行機で利用してみたが、速度が遅くて使い物にならないので、途中で使うのを諦めた。

私は飛行機の機内エンターテイメントいつも期待していない。日本未公開作品があったり、映画のラインナップは悪くないんだけど、機械の操作性が悪いからだ。

だから今回は iPhone で映画を観ようと思って、たくさん映画を入れてきたのに、画面が小さくて酔いやすいことに気付き(私は酔いやすい)、諦めた。

仕方なく機内エンターテイメントを利用することにした。私はゲームとかはしないので映画のみだ。『オデッセイ』や『ザ・ウォーク』など、日本未公開作品をいち早く見れたのはよかったが、やはりビデオの操作性に不満あり。画面タッチだけでなく、手元のリモコンでも操作できるが、キャビンアテンダントさんが来たりして頻繁に一時停止・再生を繰り返すのには、やはり使いにくい。

また、ヘッドホンがイマイチ。一応ノイズキャンセリングになっているみたいだけど、あまり効果がないような・・・。大きな音量にするしかなく、何本も映画を観ていたせいもあるが、到着後ひどい頭痛がした。

私は高性能のノイズキャンセリングヘッドホンを持っており、持参していたがプラグ変換器を忘れてしまった。座席の説明書には変換器は使えないと書いてあったから、もともと無理だったろうけど。ファーストクラスだと、もっと性能のいいノイズキャンセリングヘッドホンが使用されているみたい。

映画によってはスタンダードサイズになるのも気にくわない。映画には途中で「ANA」という文字が隅に入る。また、字幕が焼き付けられたものもあった。つまり、字幕をオフにできないんだよ。字幕なしで原語で観るのが好きな私には残念だ。

行きはたくさん映画を観たが、ある程度観ると観たい作品がなくなってくる。

荷物になるから持ってこなかった iPad は、やはり次回は持ってこようかなあ。

他にも、ビジネスクラスはスーツケースを1人2つまで預けることができる。

ちなみに帰りの飛行機は疲れのせいか、ほとんど寝ていた。映画を1本観切っていないぐらいだもの。

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ビジネスクラスはキャビンアテンダントさんが妙に話し掛けてくるのも嬉しい。私はコロ助のぬいぐるみを置いていたら、「懐かしいですね〜」といろいろコロ助話をしてくれた。ニヤニヤ。おっと、新婚旅行だった。

新婚旅行だと伝えたら手紙付きのちょっとしたプレゼントをもらえたりもした。

それと、帰りの飛行機は「酔い止め薬をいただくことはできますか」と聞いてみたらもらえた。乗り物酔いをしやすい私は、旅行中のバス移動で大変な目に遭ったので、今度から酔い止めを持ち歩くことに決めた。

その他の写真は以下のページに載せておいた。
https://picasaweb.google.com/108646811611693435198/20160207__ANA