[読書メモ]『浅草映画研究会』

p54
イーストウッドは一切演技をつけない上に、ほとんど1テイクで終わらせるので、名演として知られる彼らもさすがに不安だったのか、早朝にこっそり集合して3人で演技の練習をしてから本番に臨んでたらしいですよ(笑)。

p89
やっぱりアメリカや日本など、いわゆる先進国の映画っていうものがだんだん洗練されていった結果、原初的な想像力を失っちゃってるのに対して、メキシコ映画にはものすごく荒々しいパワーがある。もうこれでもかってくらいぶつけてくる感じですよ。

p110
いわゆる、超人思想ですね。選ばれた非凡人は新しい秩序をつくる人であり、その現行秩序を踏み越える権利を持つ、という。

p146
高所恐怖症だけに “オチ” が弱いわけです。

p169
ハリウッドシステムではストーリーの伏線にならないようなパートは作らないから。

p169
ハリウッドの経済的な映画の撮り方の中にはなかったけど、ヨーロッパのアート的な映画には、そういう延々と喋るだけのような場面を入れていく作品はあります。

p235
子役の演技がなぜクサいかというと、大人の仕草を真似るからだと思うんですね。