けん玉の級位認定試験を受けてきた

大阪のけん玉認定ライセンス講習会、第 38 回全日本けん玉道選手権大会に行ってきたことを書いた。

けんだま認定ライセンス講習会に参加してきた – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2016/05/30/lecture-to-get-kendama-licence/

第 38 回全日本けん玉道選手権大会を見学してきた – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2016/05/31/japan-kendama-tournament-2016/

けん玉には級位と段位の認定試験がある。級位や段位を持っていると、けん玉の実力がどれほどが示せるし、履歴書等に書いてアピールができたりできるだろう。けん玉をやる人なら、級位・段位を取得するのがひとまずの目標のはずだ。

けん玉の認定 – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2016/04/27/getting-kendama-licence/

私は級位・段位を持っていないので、取得したいと思っていた。ネットの情報では、けん玉認定ライセンス講習会で認定会があるらしいという情報を見た。だから、講習会に参加するに当たって、1級を目指す練習を日々重ねていたんだ。

1級は級位の最高位である。級位は飛び級ができるので、初めて受審する私はいきなり1級を取ることができる。ある程度自信がある私は1級を目指したわけ。

さて、認定ライセンス講習会の後に認定会があると思いきや、なかった・・・。その日はしょんぼりしてホテルへ帰った。

しかしである。次の日の全日本けん玉道選手権大会の後で認定会が開かれることが分かった。もちろん受けることにした。けん玉を持って行っていてよかったー!

けん玉の認定会について、日程等があまりオープンにされていない。だから、協会や全国のけん玉倶楽部等に問い合わせる必要がある。けん玉倶楽部に乗り込んで認定を受けるのは勇気がいるので、私にはこういう大会のおまけで付いている認定会がうれしい。もっと積極的に認定会の日程をオープンにしてほしい。

大会の終了後、認定会がありますよとアナウンスがあり受付で申し込み。用紙を記入して順番を待つ。待っている間もウォーミングアップで練習していた。普段使わないけん玉だったから、慣れるのに少し時間が掛かった。

受審は若い男性にやっていただいた。初めてなので勝手が分からないんです〜などとも言っておいた。

さて受審してみると・・・、ガチガチに緊張しました!!! 緊張で体が硬くて難しかった。。。しかし、ふりけんと日本一周を1回づつ失敗しただけで、クリアした。

そして最後のもしかめだ。もしかめは1級合格には 50 回が必要だが、できるならそのまま続けて 100 回、200 回と続けていい。その記録は今後の認定まで残り、もしかめが免除されるのだ。私がもしかめをやると、なんと 1000 回できました! 1000回とは段位認定のマックスの回数である。審査員に「もういいです・・・1000 回できました」と止められた。

そういうわけで、無事1級を取得できました!!!

すごくうれしい!!!

おまけに、審査員にどうやって緊張を和らげることができるかアドバイスをお願いした。それはやはり練習しかないという。練習して自信を付けるしかないそうだ。そうだよねー。

その後受審の記録が書かれた紙を受付に出すと、その場で賞状を受け取れる。その際もしかめの回数を書いてもらうことに忘れずに。けん玉協会の会員証の裏側にもしかめの記録欄があるのでそこに書いてもらった(受付の人が書き忘れていたので、ちゃんと書いていただくよう伝えました)。

けん玉にはまだ初段、弐段、参段と続き、最高で十段まである。なんだ1級なんてたいしたことないじゃんと思われる方もいるでしょう。私もそう思っていた。

しかしである。けん玉協会理事長の山木弘行さんが、認定ライセンス講習会でおっしゃっていた。1級は1000 人に1人ぐらいのレベルだという。そして、段位となると “神の領域” だそうだ。1級でもものすごいレベルなんだ。段位の認定証の発行にはお金が掛かる(準初段までは無料)。でも、お金を払う価値があるぐらい「欲しい資格」なのである。1級に合格して改めて自分にガッツポーズ。名古屋に帰りながら何度も認定証を眺めてニヤニヤした。認定証は汚れないようビニールシートの袋に入れ、部屋に飾っている。

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さて、こうやってブログに体験記をまとめている過程で、とある重要なことに気付いた。

<初段まで取れたかもしれない!?>

段位に関しては飛び段が認められていないと明確に書かれている。初段から始め、弐段、参段・・・と順番に進めるのだ。しかし、級位・準初段に関してはそんなことは書かれていない。私は級位を飛び級できることを知っていたが、準初段の受審が必須であるとはどこにも書いていない。ひょっとして、級位、準初段を飛ばして初段から始めれたのかもしれない。1級を目指して、大皿からまじめにやってたよ・・・。

さらに、級位、準初段の受審は1日1回まで、弐段〜五段は前段在位1ヵ月以上と決まっている(六段以上はややこしいので省略)。うーむ、曖昧だ。初段については書かれていないし、「1日1回まで」といっても、級位と準初段、そして初段を同時に受けることについては書かれていない。

つまり、初段から始められたかもしれないし、1級、準初段、初段を同時に受審できたかもしれないということ。私としては早く段位を上がっていきたいから重要なことなのだ。思い違いかもしれないので、今度協会の人に聞いて確かめよう。もし事実なら、次を受けるときは準初段を飛ばして、初段から始めよう。

級・準初段の技 | 公益社団法人日本けん玉協会
http://kendama.or.jp/tricks/basic_tricks/

段の技 | 公益社団法人日本けん玉協会
http://kendama.or.jp/tricks/advanced_tricks/

認定証を書いてもらいながら、もしかめを 1000 回できたことを褒められた。それは子どもの頃からやっていたからだと教えられた。大人になってゼロからけん玉を始める人は、なかなか上達しないという。キーは子どもの頃やっていたかどうかである。私は子どもの頃一時期熱心にけん玉をやっていた。しばらくブランクがあったけど、大人になって再開してもすぐ感覚を取り戻せたのはそういうことだったんだね。

私は大人になってからできるようになった技もたくさんある。月面着陸とか宇宙遊泳とか、子どもの頃は「そんなの不可能!」と思っていたが、ここ1年ほどでひょいひょいできるようになった。子どもの頃からけん玉をやるのも大切だけど、大人になり高い抽象度で物事を眺めることも上達のコツだと私は思っている。けん玉に限らず、子どもは何でもやらせるとうまくなる。「天才だ」「神童だ」と親は騒ぐけど、所詮子どもは何も考えていない。悪く言えば、馬鹿の一つ覚えである。思考が伴って初めて高みに上れるのではなかろうか。