[読書メモ][Kindle]『明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法』

著者の文章がチャラいことを除き、悪くない内容だった。

loc 209
たとえば「ネットを日常的に利用している生活者」と「ネットを日常的に利用していない生活者」なんて、生きている環境が違いすぎてもう別人種のようなことになっている。

loc 241
2010年、世界に流れる情報量はついにゼタバイト(ZB)の世界に突入したらしい[…]なんと、1ゼタバイトとは「世界中の砂浜の砂の数」だというのである。

loc 272
バイラル・マーケティングはいわゆる「クチコミ」のことで、生活者同士のクチコミを利用したマーケティング活動である。

loc 345
昨日シェアされてきた情報、RT(リツイート)されて回ってきた情報、みなさん、覚えてますか?/いろいろ読んだ。いろいろ笑った。いろいろ唸った。/でも、ほとんど覚えてなくないですか?/そのくらい、ボクたちは情報を頭から消していく。

loc 695
イノベーターとアーリーアダプター、アーリーマジョリティ

loc 755
時折コンビニで野菜を多く使った弁当が売り出されますが、長続きしない。健康に気を遣うのは首都圏の富裕層だけで、圧倒的大多数を占める地方の客は、から揚げ弁当を買うからです。いま日本で売れるのは、好みが多様化している東京の住民ではなく、地方で一枚岩を形作っているヤンキーに受ける商品なのです[。]

loc 766
一方で郊外や地方に住むヤンキーたちには、そもそもエリートが何の仕事をし、ふだん何を食べ、どんな遊びをして暮らしているのかまったく分からない。上流の文化が存在するということさえ知りません。

loc 798
タイムシフト視聴

loc 1137
よくSNS上のデマの拡散や風評被害をマスコミが否定的に取り上げるが、文字通り人の口を伝わって広がっていった時代のデマのほうがたちが悪いと思う。なにせ75日もデマが根強くとどまるのである。そのうえ「情報が少なかった時代」なので、みんなきっちり脳みそに刷り込む。なので、一度デマが広がると悲惨なものだったと思う。それにくらべてSNSは拡散も早いが収束や自浄作用も早い。間違った情報だとそれを打ち消して回る人も多いのだ。

loc 1667
「渋谷は魔境じゃ~」

loc 2036
つまり、企業は「社外の生活者」とのみコミュニケーションをすればそれでいい、ということではない、ということだ。/「社内の生活者」、つまり社員に対してもきちんとコミュニケーションして共感を得なければいけないのである。

loc 2047
きちんとインナーコミュニケーションをして社員の共感を得られれば、彼らは逆に「最強のファン」として、ポジな共感を、社外の友人知人にオーガニックな言葉で言ってくれるのである。

loc 2101
きちんとインナーコミュニケーションをして社員の共感を得られれば、彼らは逆に「最強のファン」として、ポジな共感を、社外の友人知人にオーガニックな言葉で言ってくれるのである。

loc 2275
ボクはクルマをデザイン重視で選んでいて、気に入ったデザインのクルマに長く乗りたいと考えている。/でも、日本のメーカーは次々にマイナーチェンジやモデルチェンジをくりかえし、あっという間に「自分が気に入って乗っているクルマが古い型になってしまう」のだ。/そして気に入っていたデザインもどんどん変質していき、そろそろ買い換えようと思うころには、名前は同じでも違うクルマみたいな見た目になっていたりする。

loc 2290
飽きが来ないデザインと機能の商品を数品、長く愛す時代なのである。

loc 2371
ファンだけを見つめ続けた、とても地道で真面目で誠実なやり方

loc 2576
格好いいからといってそのスーパー・テクニックだけ練習しても、決してできるようにはならない。よしんば練習場でたまたまできたとしても、実際の試合で常に再現することは不可能である。 基礎ができていないからだ。筋肉が覚えるところまで行っていないからである。

loc 2590
70点ラインを常に突破できるようになれば、100点だって見えてくる。どこをどう工夫すれば30点上がるかわかってくる。

loc 2858
自分だけの経験や思いを語ること。/相手や一般論に自分を合わせないこと。/それこそが「共感」を作るのだ。/だからあなたは「個」をもっと前面に出すべきだ。[…] ちなみに世の中で一番共感されないのは何だか知ってますか?/それは、一般論である。もしくはポジション・トークである。