FileMaker ワークショップに参加した

FileMaker でアプリ開発をしている私は FileMaker 関係のセミナーを定期的にチェックしている。

イベント/セミナー | FileMaker
https://sales.filemaker.co.jp/event/list.php?p=%E4%B8%AD%E9%83%A8

そこで以下の無料のワークショップを名古屋でやっていたので参加してきた。申し込みは Peatix を通じて行うようになっていた。

★リレーションを理解してポータル(正規化)を使いこなす!★ 初心者から上級者までのワークショップを目指して | Peatix
http://peatix.com/event/178802

これまで講演会やセミナーに参加してきたがワークショップは初めて。つまり、少人数で話しながら勉強するタイプだ。ドキドキするね!

場所は伏見の小さな会議室だった。受付では名前を言うと名札と資料をもらえた。せっかく Peatix を使うなら、アプリの QR コードによる受付ができるんだけど、まあ少人数だから紙で管理したわけだね。

以前参加したときの受付について、その時はブログには書かなかったが、そのセミナーでは FileMaker を活用していた。受付の iPad で入場者をチェックすると、主催者側のパソコンで集合状況が確認できるようにしていた。

[セミナー][FileMaker] iOS ビジネスセミナー – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2016/08/07/filemaker-seminar/

さて、今回のワークショップは、30 名定員で 10 数人集まっていた。内女性は3名だ。

ひとつ運営として気にくわなかったのが、13:15 分受付開始としかウェブで書かれていなかったこと。いったいいつからワークショップが開始するのか。13:30 なのか 14:00 なのか、参加者が集まり次第なのか。そこのところが不親切だ。

今回のワークショップはコーメーカー株式会社が主催し、後援はファイルメーカー株式会社。未経験者から上級者までを対象としていたが、参加している人は初中級者が多かった印象だ。

最初に代表の人から簡単な FileMaker の説明があったのち、クラス分けでのワークショップが始まった。ゼロから FileMaker を始める人向けのクラス、使い始めてつまずいている人向けのクラス、iOS デバイス向けの開発を目指す人向けのクラス、の3つに分かれていたが、共通のテーマとしては「リレーションを理解してポータルを使いこなす」が設定されていた。ものすごく簡単に抽象的な説明すると、さまざまな切り口でデータを扱えるようにする仕組みがリレーションやポータルである。

どのクラスに入るかはその場で決めるんだけど、迷った。「ゼロから FileMaker を始める人向けのクラス」は本当にゼロから学ぶクラスなので除外するとして、「使い始めてつまずいている人向けのクラス」と「iOS デバイス向けの開発を目指す人向けのクラス」の違いは何なのか。前者の方が iOS に限らず、一般論を学べると思っていたが、最初の説明で「特にやることは決めていませんが・・・」と主催者が言っていた。「柔軟にテーマを決めて進める」とも聞こえるが、私にはやる気がないように感じる。主催者はきちっと準備すべきだ。ということで、仕方なく iOS 向けのクラスにした。

iOS 向けのクラスは参加者5人で、ファシリテーター2人だった。なぜかファイルメーカー株式会社に提出するレポート(議事録と呼んでいた)を参加者の中の誰かが書かされることになる。立候補がないので抽選で決まった(抽選にも FileMaker のアプリを使っていた)。

私たちのクラスはワークショップというより講義形式に近かったが、適宜質問をしたりしていた。説明はちょっと分かりにくかったと思う。FileMaker をある程度理解していないと付いていけないはず。私もポータルを十分理解していなかったし、テーブルオカレンスって何だ?という感じだったけど、休憩時間にこっそりググって勉強したりした。

それと最初に参加者の自己紹介をしたんだけど、やはり私以外みんな仕事で FileMaker を使う人だった。私のように半分趣味で使う人は少ないのだ。ただし、私は自分を「遊び半分のなんちゃって学習者」とは思わなかった。仕事で FileMaker を使う人はどうしても思考の抽象度が低くなりがちだ。具体的な利用をイメージしてしまうからだ。しかし、アプリ開発というのはパソコンに対する幅広い知識が必要だったりする。他の参加者が枝葉末節にこだわった質問が多かった。Windows しか知らない人も多かった(iOS でのアプリ開発には Mac への知識が役立つこともある)。私はもっと「リレーション、ポータルとは何か」「FileMaker で何ができるか」を知りたかったのだ。

とはいっても、FileMaker を使っている人が私の周りにはいないので、こういう場で同じ目的を持った人が集まる機会はとても刺激になった。だからセミナーやらワークショップやらは参加する価値があるのだ。

スライドをプロジェクターに映してワークショップが進められていたが、面白かったのが、そのスライドまでも FileMaker で作られていたこと。たしかに、こういう使い道もあるね!そういえば別のセミナーで Adobe の人がスライドを PDF で表示していたこともあったなあ。

プロジェクターの投影位置が高かったせいで首が痛くなったし、3時間半のワークショップで疲れたけれど、それなりに刺激になり、役に立った。同じ主催者ならもう一度参加したいとはあまり思わないが、FileMaker のコミュニティーは他にもあるようだ。他のセミナーにも行ってみようと思う。