[読書メモ][Kindle]『「怒らない」選択法、「怒る」技術』

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決して怒りの我慢の仕方を伝えるものではありません。本屋さんに行けば、我慢の仕方について書いてある本がたくさんあります。しかし、たくさんあるということは、どれも役に立たないということです。当然です。我慢していても埒があかないのが“怒り”だからです。

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なにか問題が起きた時、どちらか一方だけが、100%悪いなどということなどないのです。であるのに、向こうは罵詈雑言を吐き出してすっきりし、一方、あなたはプライドを傷つけられ、あまつさえ、世間的な評価すら下がってしまうのは、あまりにも不当で不公平です。

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本当はみんなもう気づいているはずです。私たちが我慢するたびに、我慢を強いる側がほくそ笑んでいることを。

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結局、怒るか、怒らないかが問題ではなく、問題の本質は、迷いながら、中途半端な選択をすることだったのです。

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これは怒る場面だ。だから、しっかり怒る。ここは我慢するべきだ。だから、しっかり我慢する。あるいは謝るといった、はっきりした意思を持って行動することがなにより重要なのです。それさえできれば、私たちがストレスを溜める場面というのは激減します。

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自分勝手な期待を、他人に押し付けて、その期待に応えないと怒る。どう考えてもそちらのほうが理不尽です。

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ところが、“常識”の恐ろしいところは、よく考えればデタラメであっても、一瞬の説得力は抜群だということです。特に、正論を枕詞にして、「だから常識でしょ」とやられるとなかなか反論しづらいのです。というか、正論に反論したら、負けるに決まっています。

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ですから、“常識”という言葉が相手の口から出てきた時は要注意だということをよく覚えておいてください。

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激しい言葉を浴びせられると、どうしてもその言葉に反応しがちですが、大切なのは、その言葉を選んだ相手の思考パターンのほうです。要は相手の意図をはかることがIQを維持するためのコツです。それさえわかれば、対策を練ることも難しくないですし、もしも、その意図が自分と共有できるものであれば、一緒に改善策を考えることもできます。

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新聞のトップ記事や社説に反論するクセをつけておくと、「常識」論を腰砕けにすることができるようになります。

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同じことを、上司からいわれたとおりに、なに一つ変えずにやっていれば、少なくとも、その人の失敗には絶対になりません。 しかし、それは褒められることでしょうか? 可能性の芽をつぶし、チャンスがあっても見向きもしなかったからこそ、失敗しなかったのです。

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ビジネス関係では損失補てんが最優先事項。であるのに、情動の処理を優先するのは、完全に前頭前野が動いていない証拠です。

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官僚が絡んだものは、基本的に大手マスコミはニュースにしません。ですから、どんな報道をしたのかと同時に、なにを報道しなかったのかを見ておくことも、物事の裏表を見るためのコツです。

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IQを鍛えるために大切なことは、「物理空間の情報と身体空間の運動を的確に結びつける作業」をすることです。

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カーっとなると、選択肢がいとも簡単に見えなくなってしまいます。

Location: 1,215
あなたが想像する「あの時ああしておけば良かった」の “ああしておけば”は、自分がいま考えられる最高に良い状態を想定しているからです。いわば、それは理想的な妄想で、その理想的な妄想に勝てる現実などありません。ですから、私はムダだというのです。

Location: 1,239
本当のポジティブ・シンキングとは、このことをいうのです。モノの役割を自分の目で見極めること。簡単にいえば「あなたが積極的に用途を見い出す」ことをいいます。

Location: 1,326
彼らは従来のやり方から決して外れようとはしないでしょう。なぜなら、既得権を失ってしまうからです。

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建前とは、本音を相手が受け入れやすいように加工したもののことをいいます。

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しかし、日本は建前を“ウソも方便”的なものだと思っているふしが見受けられます。ウソではダメなのです。論理という正当性のあるものでなければ、話にならないのです。

Location: 1,590
私たちの心の中にルールに依存すると楽だ、という気持ちがあるからです。自分の頭で考えず、ルールだから正しいという思考停止によって、ルール依存が始まるのです。