[読書メモ]『プロ論。 才能開花編』

p62
興味を持ったら、自分一人で試してみる。誰かと一緒にやってはいけません。一緒にいることが好きなだけかもしれないから。

pp99-100
難しく考える必要はありません。私はこれを、「夢を持つのはやめなさい」と表現しています。「いつか、これをやろう」「やってみたいと思っていた」を禁句にするんです。思い立ったら、すぐにやる。趣味でも興味を持った仕事でもいい。思いついたら、さっさと準備を始める。そうやって広げた芽が運を呼びこむ可能性を高め、リスクをヘッジしてくれるんです。

p128
人は、いろんなことを曖昧にしておきたいんです。なぜなら、覚悟しなくていいから。文字にしてはっきりさせると、そうはいかなくなる。覚悟しないといけなくなる。反省もしないといけなくなる。そのかわり、ぼんやりしたもやもやは消えていく。つまり、やるべきことが見えてくるんです。

p135
一生懸命に打ち込んだことっていうのは、その人の栄養になるんですよ。

p137
本物志向であることってすごく大事なんです。美しい花を見て、絵画を見て、ステキな音楽を聴く。ニセモノはダメ。本物と触れ合っていると、これだけは人には負けないっていうものが、自然と見つけられる。そしていつの間にか自分自身も本物であることを追求できるようになります。

pp165-166
アメリカって、実は反発されたり、反撃されることを期待しているんです。反発や反撃を自分たちの考えと調和させることで、なるほどなという落としどころを発見したいと思っている。日本みたいに物分かりがいいと、調子が狂っちゃうんです。自分たちも本当は自信がないのに、素直に「わかった」なんて言われると、「本当だろうか」と疑いたくなる。「打算的に同意してるんじゃないか」と勘繰るわけです。
日本はアメリカを完全に誤解していると思いますね。はいはい、なんていわなくていいんです。アメリカとは、むしろケンカするくらいでいい。そのほうが信頼されるし、尊敬される。付き合っても手応えがない、得られるものがない、こいつと付き合っても成長できないと思われるほうが、問題なんです。

p303
今が苦しいと思っている人も多いかもしれない。でも、自分の弱さや不完全さを後ろ向きにとらえないことです。誰かの心を強烈にひきつける魅力は、実は多くの場合、弱さや不完全さの中に潜んでいるんです。そして、人の心にはサイクルがある。苦しいこともあるけれど、いいことも必ずあるということ。逆もしかりです。同じ状況が、永遠に続くことはないんですよ。

p356
好きなことを一生懸命にやっていれば、結果もついてくるし、お金もついてくるんです。

p384
今、振り返ってみても、あのときの挫折があったから人間的に成長できたし、精神的にすごく強くなれたと思います。私には必要な挫折だったんです。