[読書メモ][Kindle]『思い通りの家を造る』

何も考えることなく家造りをすすめると、後悔することや辛いことがきっと出てくる。反対に、きちんと自分の理想をもって、何事もその理想との照合によってすすめていけば、おおかたの場合は後悔することが少なかろうと思うのです。そのためにも、まずはその物差しとなるような「理想の住まい」というものを、つねに自分で考え、心の中に温めておくということが必要です。

そういう「先を予見して」設計に当たるということが、非常に大切です。

厨房と食堂は一先ず壁で区切って、そこに料理を出したり下げたりするためのサービスウィンドウをつくるというのもアイデアとして有用です。

インテリア趣味の主婦ほど困ったものはない。自分がインテリアについて世界一賢くて、素敵なセンスと知恵を持っていると信じて疑わないからです。

人の家に泊まる、人を家に泊めるということは、あくまでも村社会的発想です。どこかに出かける場合、あそこに親類がいるから泊めてもらおう、というような思考法は、じつは都会的発想ではありません。それは田舎の共同体的発想を根底にもった生き方です。

近頃の都市生活者に置いては、自分の家に人を泊めたいと思っている人は、むしろ少数だろうと思います。

日本の社会では、洗濯を外に干すということを以て、そしてその乾いたものにお日様の匂いがする、なんてことを女の幸せのように言う人が掃いて捨てるほどいる。/だから、NHK の天気予報でも、今日はお日様さんさん、お洗濯日和です、などと平気で言って何の疑問も感じていないようです。