[Hackintosh] macOS 10.15.1 へのアップデート3

前回、前々回で macOS 10.15 から 10.15.1 へのアップデートで苦労したことを書いた。

[Hackintosh] macOS 10.15.1 へのアップデート1 – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2019/11/04/updating-macos-to-10-15-1-1/

[Hackintosh] macOS 10.15.1 へのアップデート2 – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2019/11/05/updating-macos-to-10-15-1-2/

あれは2台ある Hackintosh のうち1台についての話だった。メインで使っているマシンなので1号機と呼ぶこととする。

もう1台、サーバー用途に使っている Hackintosh もあり(2号機と呼ぶこととする)、そちらに関しても macOS 10.15.1 へアップデートすることにした。

これが一筋縄ではいかなかったんです。

まず、アップデート前の準備として kext やドライバー、Clover を最新版に差し替える時点で問題が起きた。差し替えた後で、ちゃんと起動することを確認しようとしたら、Couldn’t allocate runtime area などと表示されて OS が起動できない。Couldn’t allocate runtime area は Memory fix drivers の問題である。これまで OsxAptioFixDrv で動いていたんだけど、AptioMemoryFix に差し替える必要があった。Memory fix drivers はアップデートの過程で入れ替える必要があることがあるなんて初めて知った。

そして、肝心の macOS のアップデートなんだけど、アップデートの途中でカーネルパニックが発生したりして OS が起動しなくなってしまった。

一応 Time Machine でバックアップを取っていたので、Time Machine から OS を復元しようと思ったけど、それも簡単にはいかなかった。

Clover で Recovery を選択しても Time Machine からのバックアップが途中で止まったりする。

なので、macOS のインストール用 USB もしくは、すでに macOS が動いているドライブを接続して、そこから Time Machine のバックアップを実行した。でも、これも止まってしまう。

次に試したのが復元先の SSD のフォーマットだ。(SSD のドライブ名を Hackintosh とすると)これまで Time Machine への復元では Hackintosh、Hackintosh – Data のうち Hackintosh を指定していた(Catalina からドライブのパーティションが2つに分かれるようになっている)。それを一旦フォーマットして1つのパーティションにしてしまう。それを復元先に指定するのだ。

もちろんフォーマットをすると macOS のインストール用 USB もしくは、すでに macOS が動いているドライブを接続する必要があるが、その上で復元を実行するとうまくいった。

復元後は Clover を再インストールしなければいけない。でないと復元に用いた macOS のインストール用 USB もしくはすでに macOS が動いているドライブを抜くと起動できなくなる。

まとめよう。macOS Catalina では Time Machine から OS を丸ごと復元するには、以下の手順を踏む。

(1)復元先ドライブをフォーマットし、1つのパーティションにする。
(2)Time Machine から復元。
(3)Clover を再インストール。

そして気づくのが、バックアップを Time Machine だけに頼るのは危険だということ。Time Machine は扱いが面倒だ。Carbon Copy Cloner のようは OS を丸ごとコピーできるアプリケーションも利用したほうが簡単でよいと学んだ。