[読書メモ]『間違いだらけの子どもの歯みがき』

p10
私たちは知らず知らずのうちになんとなく身につけた、自己流の歯みがきをしているのです。

p39
目を離したすきに、歯ブラシをくわえたまま走り回り、転倒してしまってけがをするケースが多いということです。/小さいお子さんが「自分みがき」をするときは、目を離さず、親御さんが必ず子どもに付き添うようにしてください。

p59
スケールを使って力の加減を知る方法もあります。/小児歯科の研究では、歯ブラシは「150 〜 300g」程度の力をかけるのがいいとされています。スケールに歯ブラシを置き、目盛りが 150 〜 300g になるよう、押してみましょう。その感覚で歯ブラシを歯に当ててみてください。

p85
何かほかのものを口に入れようとすれば、泣いて吐き出されてしまったはずです。もっとも、育児が大変で、そんなふうに冷静に観察できていた親御さんはあまりいないかもしれませんが…。/実はこれは、「舌突出反射(ぜつとっしゅつはんしゃ)」という赤ちゃんの本能的な反応なのです。/さらに口の中というのはからだの中で最も敏感な部分の一つで、授乳期を過ぎても口に何か入ってくると、子どもは抵抗感を覚えます。歯ブラシを嫌がるのはこのためです。

p108
からみがき(何もつけずに歯みがきをする)

p110
実は 2017 年にフッ素濃度の基準の上限が上がり、大人用では 1500 ppm (ピーピーエム=濃度を表す単位。高いほどその成分の濃度が高い)入りの歯みがき粉、いわゆる「高濃度のフッ素入り歯みがき粉」が次々と商品化されました。/このタイプの歯みがき粉は6歳未満の子どもには控えるようにという注意事項が記載されています。(繰り返しますが、子ども用であればフッ素はからだへの毒性などの心配はまったくありません)

p119
歯みがきによるデンタルプラークの除去率は 58% ですが、これにデンタルフロスを加えると 86% まで除去できるという報告があります。

p138
最近では、むし歯は細菌による感染症というとらえ方ではなく、生活習慣が関連するという考え方が広く浸透してきています。正しい歯みがきとともに規則正しい食生活があって初めてむし歯が予防できることがわかっています。