[読書メモ][Kindle]『新版 帯状疱疹・単純ヘルペスがわかる本』

p2
帯状疱疹は、日本人の3人に1人が、一生のうちに患う病気と言われるほど、ありふれた病気です。

p27
日和見感染
健康な人には感染症を起こさない微生物が原因菌となり発症する感染症。病気などで免疫力が低下した人に起こる。

p28
初感染の場合は、“水ぼうそう” という病気として現れます[…]。そして、再発するときには、帯状疱疹というまったく違う病気として発症するのです。/一方、単純ヘルペスウイルスでは初感染、再発にかかわらず、単純ヘルペスとして発症します。

p31
ヘルペスウイルスの Herpes は、ギリシャ語の「Herpetos(這う)」という言葉からきています。

p38
現代病ともいわれるアトピー性皮膚炎やエイズ、がんなどの疾患を持つ人は、帯状疱疹や単純ヘルペスにかかると、症状が重症化しやすいことがわかっており、治りづらいだけでなく、命を脅かす危険すらあるのです。

p57
帯状疱疹は予後のいい病気とされており、適切な治療を受けていれば合併症になる可能性も少なくなり、また合併症を発症したとしても、軽度ですんで後遺症を残さないケースが多いのです。

p77
“ステロイド=副作用” というイメージが未だに残っているせいかもしれません。なかには、処方されたステロイドの服用を自己判断でやめてしまう人もいるのです。

p83
現在、日本に帯状疱疹専用のワクチンはないのですが、水ぼうそうの予防のための水痘ワクチンは、帯状疱疹の予防にもなります。

p85
現在、日本に帯状疱疹の予防としての帯状疱疹ワクチンはありません。帯状疱疹を水痘ワクチンで予防することも、まだまだ認知されていない状況です。/しかし、EU やアメリカでは帯状疱疹ワクチンが認可され、予防接種が推奨されています。

p89
もう1つ、帯状疱疹後神経痛の特徴として、何かに集中しているときや、夜眠っている間は、痛みを感じないという点が挙げられます。/日中仕事をしている間や、就寝中などは痛みを感じないケースが多いので、家族や周囲の人からは、「痛い。といっても、たいしたことないのでは……」と誤解されやすく、患者さんへの無理解につながるケースも見られます。

p97
低出力レーザー
近赤外線レーザーを患部に照射して、損なわれた神経に刺激を与え、神経ブロックに近い効果を得ます。針などを体に刺さないので、神経ブロックと比べて、患者さんの精神的な負担が軽くなるのが利点です。