[読書メモ]『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』

p15
本書を読むのはちょうど外国を旅するようなものだ。摩訶不思議で新しいことに満ちている。

p15
生きるに値する人生を創造するのは大切な仕事だ。どうか時間をかけて理解してほしい。

p36
あなたが離婚手続きの最中だとしよう。悲しみ、恐怖、怒りなどが起こるのは自然なことだ。しかし、不快を避けたいあなたは、気分を盛り上げるためにジャンクフードを食べ、酒を飲み、ひっきりなしに煙草を吸う。だがあなたの健康はどうなるだろう? 私は今まで自分の健康を気遣わない人に会ったことがないが、それでも多くの人は肉体を傷つけるコントロール戦略を行う。

p37
短期的に不快感を封じ込める戦略の多くは、長期的には生活の質を損なう。

p63
インポスター症候群の人々は、有能にふるまい、うまく仕事をやり遂げたとしても、自分は偽物だという考えを拭えない。

p76
解決可能な問題を解決する勇気を育てなさい。/解決不可能な問題を受け入れる平穏な心を育てなさい。/そして、この二つの違いを理解できる知恵を育てなさい。

p76
人生がうまくいかないなら、唯一賢明な行為は、それを変えるべく行動することだ。まずアクセプタンスから始めれば、行動はさらに効果的になる。思考と感情との戦いに浪費していた時間とエネルギーをずっと効果的な行動に注ぎ込めるからだ。

p173
競争社会(ラットレース)

p210
最後に、答えは紙に書き出すことが望ましい。書くことで心が集中するし、答えを記憶することにもなる。

p214
標的の図(ブルズ・アイ)

p218
もし奇跡が起こって、誰からでも全面的な承認を得られるとしたら(従ってあなたは誰かを喜ばせたり自分を印象づけたりする必要はない)、自分の人生で何をし、どんな人間になろうとするだろうか?

p223
一つの分野から始めることが大切だ。一度にいくつもの変化を起こそうとすると、圧倒されて、あきらめてしまうだろう(もちろん、最終的にはすべての重要な分野に働きかけるのが目的だが、一つの分野において変化が起きはじめると、それは他の分野にも波及する。ドミノ・エフェクトとして知られるものだ)。

p262
私は本書でしつこいほど、思考をはっきりさせ、意識の記憶を助け、動機を強化するために、紙に書き出すことの重要性を強調してきた。自分の価値と目標を書き出すと、それを遂行する可能性は俄然高まる。

p278
他者をコントロールするのは不可能だ(影響を与えることは可能だが、それも自分の行動を通して間接的にしかできない。つまり、他者を直接コントロールすることは無理なのだ。たとえ銃を相手の頭に突きつけても意のままにはならない。彼らにはあなたに従うか、死ぬかの選択が残されているからだ)。