会社を辞めると時間の大切さが分かる

『君にはもうそんなことをしている時間は残されていない』(千田琢哉、あさ出版、2013)を読んだ。これは時間に対する意識を変える本だ。

会社を辞めて1年が経とうとしている。会社を辞めて分かった一番のことは時間の大切さだ。

私は毎日やることを書き出している。やり残したことは次の日へ持ち越すが、その際「これは本当にやるべきか」と考える。そうやって、本当にやるべきことだけを毎日やっている。

たいした収入のないフリーランスの私にとって、一日一日が仕事のアイデアを考える大切な日なのである。まさにドラマ『24』のデジタル時計のように、ピッピッピッといつも鳴っている。

会社員はいい。ぼーっとしていても、無駄にダラダラ残業しても毎月一定の給料が支払われる。会社員でいると時間というものを全く軽視するようになる。

収入が安定しないフリーランスに対して、「たくさんお金がもらえる会社員はいいだろ」と言うだろう。

なぜ会社員は給料をもらえるのかというと、それは、自分の「命の時間」を切り売りしているからだ。あなたの能力にお金が付けられているのではない。あなたの命の時間に値段が付けられている。自分の命が、会社に少しずつ少しずつナイフで切り取られている様子をイメージするとよい。

そう考えると、「おれはこんなに給料をもらっているぜ!」という人は、それっぽちしかお金をもらえてないと気付く。派遣職員、正社員の給与の差なんて関係なく、命に時間を付けられている境遇にいることを認識すべきである。

時間を意識すると、フリーランスとして、会社員として、何をすべきかが見えてくる。フリーランスの私は、常に「これは自分にとってプラスになるか」と考えながら過ごしているし、私が今会社員だったとしてら、自分が成長できるよういかに仕事を自分のものにするかを考えるだろう。