[読書メモ]『超PCオーディオ入門』

p63
この世の中はすべてはアナログ__いわゆる途切れることのない連続した時間の中で物事が移ろいでいます。

p91
例えばNHKの「ポ・ポ・ポ・ピーン」という時報。前の3つの「ポ」の音は 440Hz で、音階でいうと「ラ」になります。最後の「ピーン」はちょうど1オクターブ上の「ラ」で、これは 880Hz です。また、標準的な 88 鍵ピアノのいちばん左側の鍵盤は 27.5Hz という低音で、いちばん右側の鍵盤は 418Hz という高音です。

p130
いまはどんなにニッチでマニアックな趣味でもインターネット上には必ず同好の士がいます。

p131
自分の好みよりも多数派の意見のほうが正しいのでは、という趣味の世界ではあってはならない道に迷い込んでしまう人も少なくないようです。

p148
オーディオシステムはバランスが第一。極端に言えば、機器同士の性能差をなるべく少なくし、ひとりの天才よりも複数の凡才を集めたチームワーク! といったコンセプトで攻めるのが優等生的な機器選びかもしれません。/とは言え、オーディオ機器はそれ自体意思を持たないハードウェアです。使いこなすのはあくまでユーザーという人間なのです。

p157
PC オーディオは入るのは簡単だけど真髄をつかむのはとてつもなく難しいってことでした。

pp165-166
4K と 2K の映像があって、曲はまったく同じ松田聖子さんの「赤いスイートピー」を流したんですけど、全員が 4K のほうがいい音だと判断したんです。やっぱり視覚で情報量が増えると、聴いている音のほうも錯覚かもしれませんがブラッシュアップされるんですよね。逆もあって、MP3 音源とハイレゾ音源を流して同じ映像を見せると、ハイレゾのほうが映像がきれいだと感じるようです。聴覚と視覚は相互作用をしているんですよ。

p167
本外を抜本的に替えたり再生アプリを替えたりとか、いまはいろいろなことができます。知識を身に付けながら、A よりも B、B よりも C という感じでひとつひとつステップアップしていくのがいいと思います。違いは小さいんだけど、重ねていくと結構大きくなるのが PC オーディオの醍醐味です。それはいままでのオーディオにはなかった新しい切り口で、追求することで世界がどんどん広がっていきます。PC オーディオは素晴らしい趣味になると思います。

p179
趣味のオーディオファンにとって、音楽は自分のシステムに命を吹き込んでくれる血液のようなものです。