[読書メモ][Kindle]『「通貨」はこれからどうなるのか』
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いみじくも、大学における筆者の授業は「質問なくして授業なし」の原則の下に進行する。
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これまでの人類史は、総じて集約と均一化の方向性をもって進んできたと言えるだろう。
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「ポールにカネを返すために、ピーターからカネを借りる」――英語のことわざにこういうものがあるが、日本人からカネを借りている日本国政府が日本人にカネを返そうとすれば、どうしてもそういうことになってしまうだろう。
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中国は世界の工場ではない。世界が中国を工場にしているのである。そして、世界の工場は次第にベトナムなどに移転し、ミャンマーやカンボジアさえも次の移転先として視野に入り始めている。
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ヨーロッパ人なら誰もが、「手土産を持ったギリシャ人に注意しろ」という言葉を知っている。言うまでもなく、このトロイの木馬のエピソードから発している格言である。
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国民の支持を得たければ、お金をばら撒くのが一番。
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そのように時代が変わったにもかかわらず、税金の思想が六〇年前と変わらないから、大きな齟齬が出てしまっているということだ。
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年金問題は人口問題でもある。
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今の中国のような発展途上型経済だったら、稼ぐためのタネは国内にたくさん転がっている。だから投資先もいくらでもあるが、成熟経済下にある日本は違う。
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純血主義がすべてを支配することほど、怖いことはない。
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すなわち、誰もが誰かのために働いていればいい、ということだ。