[読書メモ]『サンカクカンケイ』
p15
京都はわたしの恋塚(こいづか)だった。
p23
「もったいないじゃない。最後まで読めば?」
と、わたしが言うと、龍也は「時間と精神がもったいないよ。この本、おまえにやる。昼寝の枕にでもしろ」
p63
そう水くさいこと言うなよ。見送りくらい、させていただきますよ。
p84
小さな嘘は人を傷つける。小さな嘘をひとつついたら、そのあとはどんどん嘘を重ねんといけんことになる。へじゃから、どうせつくなら、小さな嘘じゃのうて、最初からどーんと大きな嘘をつけ
p95
なんでまた、京都なんかへ来るんや?京都はな、他所(よそ)もんには冷たい町やで。盆地やさかい、夏は焼け死ぬほど暑いし、冬は凍え死ぬほど寒いし、日本で一番住みづらいとこや。悪いことは言わん、京都なんか、やめとき。考えなおすんやったら、今やで
p105
異議なーし。契約成立、今日の会議終了!
p148
めそめそするなよ。涙を武器にするな。俺に女の涙は通用しないよ。