[読書メモ]『ハリウッド・ビジネス10年の変遷』
p35
日欧に比べて、米国でのサッカー人気は低く、マイナーなスポーツの一つでしかない。
p54
通常、1本の映画に対し5本の予告編が流されるが、2本まではその映画のスタジオに既得権がある。つまりは3本の枠を他のスタジオが争うわけだ。
p83
ロシア、ブラジルなど急成長を見せるグローバル・マーケットを喜ばすには、スターよりも言葉の壁が存在しないアクションとそれを生み出す VFX が欠かせないというのがハリウッドの理屈だ。
p101
仕事をしたのに、肩書きをもらえない方がいいか。それとも、仕事をしていない連中が、あなたと同じ肩書きをもらった方がいいか。あなたなら、どちらを選びますか?
p113
アメリカでは、子供の虐待・搾取を避けるため、子役を映画に使うことは法律で厳密に制限されている。年齢によって一日の撮影時間は限定され、しかも、ロケ現場に特別な教師を同伴しなければならないなど厳しい付帯条件もつく。
p115
「私からのアドヴァイスは唯(ただ)一つ。ここにいても映画は作れない。フィルムスクールなんて早く辞めたほうが君たちのためだ」
p122
辛口で知られるアメリカの映画評論家たちが、一般ファンとの好みのギャップから、エリート主義との批判に晒されている。映画批評とはファンの声を代弁するものなのか、それとも、ファンを啓蒙するものなのか。古くて新しい、この問題に答えは見出せるのだろうか。
p169
この手の映画はコメディ(Comedy) にちなんで Mom-edy( Mom は母親)と呼ばれているようだ。
p174
ブロックバスター映画偏愛
p229
大マーケットである中国では、販売されているビデオ/ DVD のうち実に 95% が海賊版だというのだから大変だ。
p230
観客の反応を見るテスト試写には、空港並みの金属探知機までが持ち込まれるという。そのうえ、上映中は警備員が赤外線メガネをつけて、隠し撮りが行われていないかどうかチェックするという徹底振り。