[読書メモ]『時間術大全』
p13
生産性を高めたからといって、いちばん大事な仕事をしていることにはならない。
p13
本を書くという「いつかやりたい」大きな目標も、ずっとあとまわしにしていた。
p21
失敗は1つのデータにすぎないし、明日になればまたやり直せる。
p23
「あれをやれ」「もっとやれ」とさかんに急き立ててくる世界の標準的行動に背を向ければ、テクノロジーを活用しながらも、主導権を自分の手に取り戻すことができる。
p38
21 世紀のライフスタイルは、人類進化の歴史を無視して、僕らからエネルギーを奪うかたちになっている。これは考えようによってはラッキーなことだ。現状が本来あるべき状態とあまりにもかけ離れているから、簡単に修正できる余地が大きいのだ。
p40
効果がないか、もっと効果を上げられると思うなら、毎日が実験のチャンスだ。
p41
毎日、白紙の状態から始めるから、いくら途中で失敗しても問題にならない。
p49
僕がいちばんしあわせを感じるのは、いまこの瞬間を心から味わうことのできる何かに取り組んでいるときだ。それはやることリストの項目よりは大きく、5年先の目標よりは小さい。計画を立て、心待ちにし、終えたときに達成感が得られるような活動だ。
p51
「時間を意識的に集中して使う」
p53
何をハイライトに選べば、1日の終わりに最大の満足感が得られるだろう?
p55
1つの目安として、60分から90分程度でできることを選ぶといい。60分未満だと「ゾーン」に入らないまま終わってしまうかもしれないし、90分以上集中すると休憩が必要になる。/60~90分が、最高の成果が得られるスイートスポットだ。それだけあれば意味のあることができるし、それくらいの時間なら無理なく予定に入れられるだろう。
p68
その哀しい現実とは、「やること」のほとんどが、じつは自分ではなく他人の優先事項だということだ。
p86
「ノー」をデフォルトにしたほうが気楽だということに気がついた。
p87
ひとことで言えば、「感じよく、正直に断る」ということ。人の頼みをはぐらかしたり、いいわけをでっちあげたり、いつまでも先延ばしにしたりするワザがいろいろあるのは知っている。僕らもいくつか試したことはあるが、後味が悪いし、不誠実だ。
p97
次男のフリンは夜型で、朝は頭が混乱して機嫌が悪く、7時より前に話しかけると急所をパンチしてくる。
p101
「カットオフ・タイム」(締め切り)
p106
世の中は気を散らすものだらけなのだ。
p106
アップルによれば、平均的なiPhoneユーザーは1日に80回もロックを解除する。
p111
そして当然ながら、情熱をもって仕事に取り組む人はすばらしい仕事をする。
p115
テクノロジー企業は製品・サービスをユーザーに使わせることで利益を上げている。
p115
僕ら自身そうだったように、テック業界で働くのは、人々の生活をよりよくすることを願う、善意のオタクたちだ。
p117
「スピードバンプ」(減速帯)
p142
そもそもニュース速報という考え自体が、「世界中で起こっていることをいますぐ知るべき」という、強力な神話のうえに成り立っている。賢明な人や責任ある人、大人はニュースを見るものと決まっている。
p154
一度作業を中断すると、再度集中して作業できるようになるまでに平均23分15秒かかるという。
p156
肝心なのは「なんとなく」ではなく、目的をもって使うことだ。
p159
だから僕はいちばん楽しみが得られるハイライトの部分に集中し、残りの時間をほかの大事なことに使っている。
p176
あなたはただデフォルトを変えさえすればいい。
p177
テレビを見て他人のアイデアにたえずさらされていると、自分で何も思いつかなくなるのだ。
p181
要はデフォルトを「何か見るものある?」から、「いま本当に見たいのか?」に変えるということ。
p186
ドアを閉めることで、あなたは世界と自分自身に向かって、本気で取り組むという決意を表明したことになる。__スティーヴン・キング
p187
問題は、ほとんどの締め切りが「やりたいこと」(たとえばウクレレの練習)ではなく、「恐れていること」(たとえば確定申告)のためにあることだ。
p201
それよりは、むしろ行きづまったままでいよう。あきらめない。空白の画面を見つめたり、紙に切り替えたり、歩きまわったりしてもいいが、手元のプロジェクトに集中し続ける。/意識レベルではもどかしく感じていても、脳内の冷静な部分は処理と前進を続けている。/そうしているうちに必ず行きづまりから脱するので、あきらめなくてよかったと思うはずだ。
p211た
オフィスでのフルタイム勤務が始まると、脳はますます多忙に、予定はますますいっぱいになり、体のケアはますますおろそかになった。
p222
たまにやることより、毎日やることのほうが大切だ。
p229
ただデフォルトを「便利なこと」から「元気が出ること」に変えるだけでいい。
p240
断続的な断食〔毎日 24 時間のうち 16 時間は何も食べない、といった方法〕
p244
糖分の摂りすぎはシュガーハイ〔糖分による興奮状態〕を招き、シュガーハイはシュガークラッシュ〔血糖値の急降下〕を招く。
p248
アメリカ食品医薬品局(FDA)によれば、世界の成人の90%が、何らかのかたちでカフェインを摂取している。アメリカでは[…]成人の80%が、毎日カフェイン入り飲料を飲んでいる。
p251
ライアンはほとんどの日、2、3杯しかコーヒーを飲まない。コーヒーの本まで書いたほどコーヒー好きなライアンがだ。/飲む量をそれ以上増やしたり、決められた時間より前か後に飲んだりすると、エネルギーが低下するのを知っているから、飲む量を制限し、ひと口ひと口を味わっているのだ。
p267
心かき乱されるニュースを読み、友人のねたましい写真を見れば、ストレスは減るどころか増えてしまう。
p284
自分の酸素マスクを先につけなさい
p293
あなたはじつは「あと一歩」前進するだけで大きな変化をつかめる、ということだ。
p298
執筆の時間をつくればつくるほど、ますます書きたくなったのだ。とうとう僕は、執筆を本業にすることに決めた。
p299
自分が何のために時間をつくりたいかが明確になったので、それを実行に移したまでだ。