[Hackintosh][OpenCore] macOS Sequoia のインストール(4)Wi-Fi 設定

macOS Sequoia のインストールは完了した。

しかしこの時点では Wi-Fi が使えない(Bluetooth は使える)。Sonoma 以降では Broadcom のチップセットが使われていると Wi-Fi が繋がらない。僕は「FENVI FV-T919」という Wi-Fi/Bluetooth アダプタを使っており、それは BCM94360 という Broadcom のチップセットが使われている。

FV-T919
https://www.fenvi.com/product_detail_16.html

Sonoma で結局 Wi-Fi が動かなかったが、Sequoia ではうまくいくだろうか。

以下のページを参考にした。

SonomaでBroadcom Wi-Fiを有効にする – Boot macOS
https://bootmacos.com/archives/21501

(0)EFI フォルダーをマウントしておく。Kext Updter を使うか、以下の方法で。

wacw blog | [Mac] ターミナルで ESP をマウント・アンマウントする
https://wacw.cf/2019/08/19/mounting-esp-with-terminal/

(1)以下から IOSkywalkFamily-v1.0.0.zip と IO80211FamilyLegacy-v1.0.0.zip をダウンロードする。

dortania/OpenCore-Legacy-Patcher
https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/tree/e21efa975c0cf228cb36e81a974bc6b4c27c7807/payloads/Kexts/Wifi

解凍すると IOSkywalkFamily.kext と IO80211FamilyLegacy.kext が出てくる。

EFI>OC>Kexts に IOSkywalkFamily.kext と IO80211FamilyLegacy.kext を追加する。

(2)ProperTree アプリで config.plist を開く。

「File>OC Clean Snapshot」をクリック。「EFI>OC」を指定する。

「Kernel>Add」を見ると、IOSkywalkFamily、IO80211FamilyLegacy、AirPortBrcmNIC が追加されている(1の IO80211FamilyLegacy.kext には AirPortBrcmNIC.kext も含まれている)。以下の順番で並び替える。

  1. Lilu
  2. VirtualSMC
  3. IntelMausi
  4. USBPorts
  5. WhateverGreen
  6. AppleALC
  7. IOSkywalkFamily
  8. IO80211FamilyLegacy
  9. AirPortBrcmNIC

(3)「Kernel>Block」で「Identifier」が「com.apple.iokit.IOSkywalkFamily」となっている項目がある。この「Enabled」を False から True に変更する。

(4)「Misc>Security>SecureBootModel」を Default から Disabled に変更する。

(5)「NVRAM>Add>7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82」で「boot-args」に amfi=0x80 を追記する。「csr-active-config」を 03080000 に変更する。

(6)「NVRAM>Delete>7C436110-AB2A-4BBB-A880-FE41995C9F82」に Type を string、Value を csr-active-config とした項目を追加する。

(7)以下から OpenCore-Patcher.pkg をダウンロードする(この時点では Wi-Fi が使えないので、別マシンでダウンロードすることになるだろう。あるいはあらかじめダウンロードしておこう)。

OpenCore Legacy Patcher
https://github.com/dortania/OpenCore-Legacy-Patcher/releases

(8)Mac を再起動することで6までに設定した config.plist が反映される。7の OpenCore-Patcher.pkg をダブルクリックして OpenCore Legacy Patcher をインストールする。

OpenCore Legacy Patcher を起動し、「Post-Install Root Patch>Start Root Patching」を実行。

再起動すると Wi-Fi に繋がるはずが、繋がらない。Sequoia でも僕の環境では Wi-Fi 接続はうまくいかなかった。

仕方がないので通常の Wi-Fi は諦めてイーサーネットコンバーターを使って有線 LAN を無理やり Wi-Fi 化する方法でインターネット接続することにした(LAN ケーブルが届かない場所にマシンがある)。

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これでインターネットに繋がるようになった。

FENVI FV-T919 は Bluetooth アダプターとしてそのまま使い続けよう。FENVI FV-T919 は OpenCore の Boot Menu でも Bluetooth キーボードが動作するし。

Wi-Fi が使えないので AirDrop が動作しないが、Hand-off 機能やデバイス間でのコピーアンドペーストなどはちゃんと動作した。iCloud も動く。

USB アダプターで接続していた M.2 SSD をマザーボードに直接接続することで、macOS Sequoia のインストールは完了だ。

Trim Support はデフォルトで有効化されていた。「System Report>Hardware>NVMExpress」で確認できる。