[レビュー] ANBERNIC RG35XX H

レトロゲームコンソールの「ANBERNIC RG35XX H」を購入した。

AliExpress で 7,547円 で購入した。キャンペーンなどで値段は上下するようだ。

ANBERNIC RG35XX H Hand-held Consoles For Playing Video Games 3.5-inch IPS 640*480 Screen Retro Game Player 3300 mAh 5000+ Games - AliExpress 44
https://www.aliexpress.com/item/1005006567254326.html

Amazon でも販売されているがこちらはやや高い。

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5日ほどで届いた。

結構ちゃんとした化粧箱。中身は本体、充電ケーブル、保護フィルム、説明書だ。本体には最初から 64GB microSD カード(KIOXIA 製)が挿されていた。

チープな本体を想像していたが、実際は結構ちゃんとしている。本当に任天堂あたりから販売されいそうなレベルだ。大きさのわりにやや重く感じたが、その重量が高級な感じを出している。ガジェットとして所有する喜びがある。

説明書は英語および中国語だが、1枚の紙で、ほとんど説明がない。手探りで考えたりネットで調べるしかない。

充電用ケーブルが挿さる端子が2つある。どちらに挿して充電すればいいのか分からなかった。それぞれ「OTG1」「DC/OTG2」と書かれているので一か八か DC と書かれている DC/OTG2 に挿したら充電ができた。なおケーブルはあっても充電器がないので充電にはパソコンや充電器が別途必要だ。

充電中は黄色いランプが光る。充電が終わるとランプが消える。

しかし電源ボタンを押しても電源が入らない。長押ししても電源が入らない。初期不良かもしれないので焦った。

とりあえず最新の OS がウェブサイトでダウンロードできるので、別の microSD カードにそれを焼き付けることにした。

OS は公式サイトからダウンロードできる。「RG35XX Hシステムアップデート」というところの、「バージョン番号:RG35XXH-V1.1.6-20240822」をダウンロードした。

システムアップデートのお知らせ – anbernic
https://jp.anbernic.com/blogs/news-1/update

解凍(フォルダー分けされていて2回解凍する必要がある)すると IMG ファイルが入っている。

ANBERNIC のゲームコンソール用の microSD カードは FAT でフォーマットするようにとネットに書かれている。しかし僕が持っている microSD カードは 64GB だ。microSD カードは 32GB を超えるものは FAT ではなく exFAT でフォーマットしなければいけない。最初 FAT でフォーマットしてみたらカードに書き込みができない不具合が出た。

FAT32とexFATの違いは何ですか? どちらでメモリカードをフォーマットすべきですか? - トランセンド|メモリ製品のスペシャリスト
https://jp.transcend-info.com/Support/FAQ-748

そういうわけで Mac の Disk Utility で exFat、Master Boot Record でフォーマットした。そして balenaEtcher で microSD カードに書き込んだ(IMG ファイルは 15GB もあるので時間が掛かる)。書き込まれた microSD カードを調べると2つのパーティションに分かれており、1つはシステム用、もう1つはデータ用となっている。どちらも FAT にフォーマットされていた。あらかじめ exFAT でフォーマットしていても FAT にフォーマットされ直すのか。

balenaEtcher - Flash OS images to SD cards & USB drives
https://etcher.balena.io/

なお 32GB を超えている microSD カードでも Terminal のコマンドで無理やり FAT でフォーマットすることはできるが、balenaEtcher でのイメージの書き込みでエラーが発生する。

32GB を超えているのに FAT フォーマットとなっているのは、パーティションが分かれており、それぞれのパーティションが 32GB を超えていないからだろうか。

それとこの microSD カードにはデータ用のフォルダーにもファイルを追加できなかった。最初から 32GB 以下の microSD カードを使えばいいのかな。

そうやって新しい OS を入れた microSD カードを作ったのでいざ RG35XX H に挿して起動しようと思ったがやはり電源が入らない。

そこで試しにリセットボタンを押したらすんなり起動した。たぶん最初からリセットボタンを押せば起動していたんだと思う。

電源ボタンは軽く押しただけではつかない。3秒程度押すと電源が入り、ランプがつく。

なおもともと入っていた microSD カードで OS のバージョンを調べると V1.1.6(20240822)だった。現在(2024/12/25)入手できる最新のバージョンが入っていたわけだ。

microSD カードを挿す場所は2つあり、「TF1/INT」と「TF2/EXT」と書かれている。前者にシステム用を、後者にデータ用の microSD カードを挿す(おそらく INT は INTERNAL、EXT は EXTERNAL の略だろう)。

システム用にもデータフォルダーがあるが、前述の通り書き込みができない(しかしファイルの削除はできる)。もともと付属していた microSD カードもだ。だから ROM を追加するなら2枚目のデータ用 microSD カードが必要となる。

それともともと入っていた microSD カードには ROM というフォルダーの中にすでにゲームデータが大量に入っていた。

ゲームごとにどのフォルダーに入れるか迷ったが以下のサイトが参考になる。

Anbernic RG35XX H Folder Names and Supported Console Roms - Whirlchain
https://whirlchain.com/anbernic-rg35xx-h-supported-console-roms/

例えば以下のようになっている。

  • Nintendo DS --> NDS
  • Game Boy --> GB
  • Game Boy Advancd --> GBA
  • スーパーファミコン --> SFC
  • ファミコン --> FC

TF2/EXT に microSD カードを挿すと自動でフォルダーが作成される。この microSD カードは exFAT、Master Boot Record でフォーマットでフォーマットされていないと、自動でフォルダーが作成されないようだ。

起動して最初にやったことは、画面の明るさを最小にすることと日時を設定することだ。日時は一旦設定すると システム用 microSD カードではなく本体に書き込まれるようで、microSD カードを差し替えても日時は保持されていた。

ROM は日本語のファイル名でもちゃんと表示された。ゲームはメニューの Game Rooms、RA(RetroArch)Game のどちらでもプレイできるが、ネットの情報によると RA Game でやったほうが安定しているらしい。

ゲームは DS ですら結構スムーズに動く。DS の2画面の表示方法は R、L ボタンで切り替えられる。タッチペンはジョイスティックで操作する。

ボタンの操作性はいいし、スピーカーの音も悪くない。

参考:
ANBERNIC RG35XX H – anbernic
https://jp.anbernic.com/products/rg35xx-h

My RG35XX dont turn on : r/SBCGaming
https://www.reddit.com/r/SBCGaming/comments/zxkhzc/my_rg35xx_dont_turn_on/

MacでOSイメージをSDカードに焼く #RaspberryPi - Qiita
https://qiita.com/ishihamat/items/f1fb1f30327373dffac7

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