Postcrossing 始めました

先週海外旅行に行っていた母と妹が、旅行先のスウェーデンからポストカードを送ってくれた。その国の写真が描かれたポストカードは素敵だし、外国の切手が手に入るのも嬉しい。そもそも、あんな遠くの国からこんな小さな紙切れが届くのは不思議な感じがする。電子メールに対し、郵便のことを「かたつむり」のようにゆっくりやりとりされるから、snail mail と言ったりするが、ゆっくりなことも「早く届かないかな」というワクワク感が生まれる。電子メールでのやりとりが普通になった現在でも、郵便は魅力があるのだ。

世界の人とポストカードを送り合う Postcrossing というサービスがある。なんだか楽しそうなので、やってみた。

Postcards connecting the world – Postcrossing
https://www.postcrossing.com/

About Postcrossing in 日本語
https://www.postcrossing.com/about/JP

ポストクロッシング – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0

以下のページから国ごとの会員数を確認できる。トップから、ロシア、台湾、中国、アメリカ、ドイツとなっているね。トップのロシアは7万8千人、日本でも8千人会員がいる。

Countries
https://www.postcrossing.com/explore/countries

会員登録の際に自分の家の住所を英語で記入することになるが、この住所は公開されない。自分にポストカードを送ってくる人にだけ、限定公開される。後述するが、自分にポストカードを送る人が誰になるかは Postcrossing 側がランダムに選ぶので、プロフィール検索をして「この人の住所を知りたい」と思ってもその住所は表示されない。ある一定以上のプライバシーは守られている。だから、「金髪の美女にポストカードを送りたいナ、フフフフ」と思っても、50 代のおじさん相手になることもある>< ただし、direct swaps という機能をオンにしているユーザーとは直接ポストカードのやりとりができる。

こうやって会員登録を済ませると利用が可能になる。

会員登録後はまず自分のプロフィールを作成するといい。アイコンとなる写真は自分の写真を使っている人も多いが、公開したくなければ景色やぬいぐるみなどにしている人もいる。また、プロフィールではどんなポストカードや切手がほしいか、ポストカードにはどんなことを書いてほしいか、「封筒じゃなくてポストカードを送って」などと書くといい(もちろん英語で)。また広告を送るような人もいるようなので「広告は送らないで」と書く人もいるようだ。

Postcrossing は、まず自分がポストカードを送らなければ、自分には何も届かない仕組みになっている。具体的には Send a postcard をクリック、ガイドラインに同意したらチェックボックスを入れ、「Request address」ボタンを押す。するとすぐに、ランダムに選ばれた相手のプロフィールと住所が表示される。その人にポストカードを送るのだ。

その際、毎回発行される Postcard ID と呼ばれる番号をポストカードに記入する。ポストカードを受け取った人は「Register a postcard」ページでその番号を入力。するとと、送った側に「ポストカードが相手に届きました」という通知がメールで届く。同時にサイト上で「素敵なポストカードをありがとう」といったメッセージを相手に送ることができる。

ここまで完了して初めて、自分もカードを受け取る側になれる。1枚相手に届けば、1枚受け取ることができるようになるわけだ。あとは自分にポストカードが届くのを待つのみだ。コンピューターが自分を選び、かつ相手が送ってくれる必要があるので、気長に待つ必要があるが、どうやら会員数も多いし公平に選ばれるようになっているようなので、待てども待てども届かないということはないみたいだ。

このように、自分がポストカードを送れば送るほど、自分にもポストカードが届くようになるわけだが、最初は自分が送れる枚数は5枚に制限されている。しかし、どんどんポストカードをやりとりするうちに、この制限枚数が増えていく。

なお、Postcrossing は「<いろいろな人に>ポストカードを送り、受け取る」サービスである。つまり、同じ人とやりとりするようにはなっていない。受け取ったポストカードにはオンラインで返事のメッセージを送ることはできるが、さらに郵送で返事を書く必要はない(しないのが普通)。郵送で返事を送りたければ送ってもいいが、むしろ新規で別の人に送って、さらに自分がポストカードを受け取る枠を増やしていくほうが面白い。

海外へのポストカードの書き方は以下のページが参考になる。Postcard ID を書くのを忘れずに! そして 70 円切手で済むのがうれしい。普通のポストカードが 150 円程度。こんなに安いのに楽しめる!

あて名の書き方|海外グリーティングカード|国際郵便 – 日本郵便
https://www.post.japanpost.jp/int/ems/greeting/howto/address.html

私はすぐに最初の5枚を送り、1週間程度でそのうち3枚から「届いた」という通知が来た。ちゃんとポストカードに対するメッセージも送ってきてくれたのが嬉しい。それらはヨーロッパの国とアメリカだったが、中国とロシアにはまだ届いていない。

なお、郵便事情等で相手にポストカードが届かないことがある。Postcard ID を書き忘れることもある。字が汚くて Postcard ID を相手が読めないこともある。あるいはそもそも、送らないこともあるかもしれない(送り相手として選ばれた相手が微妙だったりして)。そうすると、永遠に発送枠が増えないままなのか? それでも大丈夫。発送のリクエスト後の2ヵ月が有効期限に設定されており、2ヵ月経つと発送枠が再び元に戻るようになっている。もちろん、2ヵ月以上経って相手に届くことが場合によってあるかもしれないが、有効期限を過ぎたポストカードも受け取り確認を送ることができるようになっている。よくできた仕組みだなあ。

What are expired postcards?
https://www.postcrossing.com/help/what-are-expired-postcards

私はポストカードには写真の説明や、相手の国についての印象などを書いたりしている。ポストカードの半分が文面なので(右側が住所欄)、書くスペースが少ない。ほんの少し文章を書くだけですぐいっぱいになってしまう。英語が苦手な人でも、ちょこっと書けばいいのでハードルが低いだろう。

住所欄についてもスペースが狭いので書きにくい。なので、自分の住所だけは、あらかじめタックシールに印刷し、それを貼り付けることにした。書く手間も省けるし、印刷なら小さい字にすることもできるからね。

やりとりする相手の国は、Settings > Profile >Preferences で以下にチェックを入れると、自分の国同士でも可能になる。私は一応チェックを入れた。

Check if you would like to (also) send and receive postcards to and from your own country.

私は発送前にすべて写真に撮って、それを Evernote に保存している。スキャンするのは面倒なので、iOS の Scannable というアプリを使い写真を撮ると、自動的に傾きや歪みを補正して保存できるから簡単だ。

シンプル故に、中毒になりそうなサービスだ。日本でもトップの人は1万枚(!)送っているようだ。とりあえず、どんどんポストカードを送ろうと思う。それに、私はまだポストカードは受け取っていないので、最初の1枚が届くの楽しみだ。

Postcrossing でやりとりしたポストカードは Tumblr で専用のタグを作って公開することにした。

tagged: Postcrossing – With a Christian Wife’s Tumblr
http://withachristianwife.tumblr.com/tagged/Postcrossing