[読書メモ][Kindle]『一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術』

Loc 498
日本の技術が新興国にかんたんにマネをされたということは、もともとそんなに難しい技術ではなかったのかもしれません。

Loc 528
一人の人間がきちんと掌握できる人数は、およそ五人くらいです。最近は、二〇人を超えるような大部隊を一人のリーダーが直接指揮することもありますが、このようなフラット型組織は短期的なプロジェクトには対応できても、長期的な人材育成には向いていません。そこで、会社の基本構成は、五人程度からなる係が五つくらい集まって一つの課をつくり、五つ程度の課が集まって一つの部をつくるのがふつうです。

Loc 737
大学で量子力学の講義をしていると、「この授業は将来役にたちますか」と質問する学生がときどきいます。それに対して私は、「それは君しだいだ」と答えることにしています。

Loc 829
基礎は応用が利くことにあります。/考え方の基礎を固めて、いつでも応用できるようにしておくことの方が重要です。

Loc 984
人間には、期待効果があります。「こうなるはずだ」という思いが強すぎると、都合の良い結果だけに目が行き、都合の悪い情報は無視しがちになります。/データはいつも客観的にとり、公平に扱うことが重要です。

Loc 1189
私の研究室では、卒業研究の際に、輪講をやっていました。輪講では、ゼミ生が交代で発表者になり、卒業研究に関係する英語の論文について、他の参加者に講義をします。発表者は、研究の背景を含めて、論文の内容をよく理解していないと、参加者からの質問に答えられません。

Loc 2476
ファラディに、ある貴婦人が、「あなたの発見は、いったい何の役にたつのですか」と聞いたことがあります。するとファラディは「あなたには、生まれたばかりの赤ん坊が何の役にたつかわかりますか」と答えたといいます。