[読書メモ][Kindle]『なりたい自分になれる就活の極意』

Loc 88
日本の組織は人材を育てるようにはできていないことが、はっきりとわかります。

Loc 88
個人の生産性を高める新しい時代の企業カルチャーが社会全体へ浸透するには、あと二十年、三十年くらいはかかるでしょう。したがって、いまはまだ、ほとんどの企業が年功序列や終身雇用を金科玉条とする古い体質を引きずっているということです。

Loc 112
いまの時代、就活のスタート時期が、明らかに早すぎます。大学三年生の春には、すでに動き出している企業もあると聞いていますが、それは「教養課程の二年間だけしか教育の期間に充てるな」と言っているのでしょうか? このままでは、大学教育そのものが成り立たなくなってしまいます。

Loc 148
そもそも「正社員として働かなければいけない」という〝就職ありき〟のカルチャーは、大学側の論理に騙されているだけです。とくに私立の場合、「総合商社へ○○人、メガバンクに○○人」という就職実績は、受験希望の学生を集めるための有利な材料になります。しかし、それはみなさんの人生には関係ないことですから、何の疑いもなく就活を始めた人は大学の経営戦略に巻き込まれていることを、まずは自覚してください。

Loc 172
軽い気持ちで就活を始めよう

Loc 278
なぜ多くの人は、自分の可能性を信じることができないのでしょうか? なぜ自ら限界を作ってしまうのでしょう?/その理由は「エフィカシー」が低いからです。

Loc 295
将来的に生み出せる価値は、現状の能力とは一切関係ありません。自分の可能性を信じることができれば、現在のエフィカシーによる限界を排除し、本当になりたい自分(ゴール)を描くことができるようになります。むしろゴールと現状のギャップが大きいほど、上昇へのエネルギーは大きくなるのです。

Loc 340
まず最初にゴールを達成している未来の自分の姿をビジュアライズ(可視化)する必要があります。

Loc 394
しかし、仮に現状の内側にある〝現実的なゴール〟を設定し、そこへたどり着いたとしても、自分という人間の中身は何も変わっていません。それでは意味がないのです。

Loc 409
ゴールは現状の外側に作る必要があります。つまり、想像が及ばないのが当たり前なのです。リアルにイメージしてほしいのはゴールそのものではなく「ゴールを達成している自分の姿」です。

Loc 445
「自分だったらこの会社をどう経営していくか」と、経営者の視点で読み進めてください[…]こうして入社前から「自分はこの会社の社長だ」という高いエフィカシーを持っておくのです。

Loc 499
たとえば「電気はこまめに消しましょう」なんていう貼り紙のある会社はやめたほうがいいでしょう。また、やたら「クールビズ」や「ウォームビズ」などと強調しているところも、避けたほうが無難です。こうして従業員に負担を強いるのは、会社に余裕がないことの何よりの証だからです。つまり、コストカットのしわ寄せが、社員の働く環境を圧迫しているような会社だということです。

Loc 608
あくまでも大学は学問の場ですから、アルバイトにうつつを抜かしていては絶対にいけません。[…]学生は本来、勉強に専念するべきです。一般教養を学び、専門課程を習得することで、物事の良し悪しが判断できるようになり、社会に貢献できる人材となる。それが学生の本分であり、勉強の目的です。/一方、「学生時代の勉強は、社会では何の役にも立たない」と恥じらいもなく公言している企業には、絶対に行ってはいけません。これは「自分の頭では何も考えず、とにかく会社の奴隷になれ」と言っているのです。

Loc 672
ど真ん中のエリートコースに乗るには、抽象度の高い人間でなくてはいけません。

Loc 685
抽象度の低い人は、自分のことにしか興味のない即物的な人ですから、企業にとって、どちらが有益な人材なのかは、言うまでもないでしょう。

Loc 753
強みというのは、相手側にとって価値のある機能のことです。

Loc 761
面接において、第一のポイントは、適度にリラックスしていることです。リラックスしていれば抽象的な思考が可能になり、相手の質問の意図を的確に汲めるようになります。

Loc 808
このように相手の動きや格好を真似して同調することを「ペーシング」と呼びます。この方法を利用すれば、お互いにリラックスした状態で臨場感空間を共有することになり、結果的に親近感を生み出します。

Loc 840
しかし、実際に相手の目を直視すると、どうしても自分の瞳が揺れてしまうため、それを見た面接官は「この人は自信がなさそうだな」「不安に思っているんじゃないか」と、マイナスの印象を受けてしまうのです。/そこで、面接中は必ず相手の「目と目の間」を注視してください。ここをしっかりと見ている限り、瞳は絶対に揺れませんので、自信がある人のような印象を相手に与えることができるのです。

Loc 899
面接でアピールすべきなのは、「何がしたいのか」「どんな機能を提供できるか」というオファーだけです。事前に用意していく必要があるのはその情報だけで、ほかには何もいりません。

Loc 958
「自分」について語る時、そのすべては過去についての情報です。繰り返し述べますが、企業側が最も興味があるのは、「この人は将来、うちの会社に入って何をしてくれるのか?」ということです。貴重な時間を使って過去のことを一生懸命話すよりも、未来について語ったほうが、面接官も興味を引かれるのは当然です。

Loc 1078
学生を軽く見ている会社は、絶対にやめましょう。それは自分の会社の人間に対しても、軽く扱っていることを証明しているからです。

Loc 1099
ゴルフが悪いと言っているわけではありません。株主のお金を使っていることが問題なのです。ゴルフをビジネスの道具として使うのは、株主に対する犯罪行為であり、自由競争の原則を無視する卑怯な手段です。

Loc 1120
ゴールが見つかっていない人にとって、キャリアプランの王道は、とりあえず大企業に入り、二、三年後くらいをめどに、やりたい仕事を見つけて転職することです。

Loc 1120
大企業の子会社は「やりたい仕事を見つける場所」にはなりにくいため、候補から外してしまいましょう。

Loc 1147
大企業はゴールを見つける場なのです。これが「ゴールがわからない人ほど、企業規模の大きな会社へ就職したほうがいい」という第一の理由です。

Loc 1326
これは「弊社は変わる気持ちが、まったくありません」ということです。そもそも「創業の精神」とは、いつのことでしょう?

Loc 1382
また、「礼節が欠けていてはダメ」というのは、入社したらちゃんとゴマをすってきなさいよと言っているのですから、最悪サラリーマンの典型です。