[読書メモ]『ロンドン暮らし自由自在』

p11
後で思うと、そんな状況の中でも大筋では自分のいきたい方向にいってきたとは思う。いやなことは、どうしてもできない性格だったから。

p19
冷静にこちらの言い分に耳を傾けてくれるのだ。[…]理屈でものごとを対処しようとし、態度はあくまでも客と対等。だから、こちらが基本的にルールを守っているかぎり理不尽ないい争いはなくてすむ。

p34
特定の人への思いはそれとして、異性は自分の伴侶や恋人しか目に入れない、なんていうのはかえって不健康だ。

p43
イギリスには、「アメリカ人と我々イギリス人は文化や思想的に多くのものを共有している。ただひとつ、言語を除いて」という定番の言い回しがあるくらいだから。

p46
ロンドンを歩くと、青くて丸い陶板が張りつけてある建物によく出くわす。これはブループラークと呼ばれ、著名な芸術家、音楽家、作家から学者、政治家や活動家まで、その家に住んでいたことを示すユニークな試みだ。

p80
この国では、いまや4人に1人がシングルマザー(かシングルファーザー)である。

p88
自分も他人をも否定せず、好きなことを追求するうちに生きることがラクになってきた。

p92
他の日本人を見てムカつく気持ちは、実は、自分のどこかを嫌悪する気持ちの裏返しなんじゃないだろうか。

p95
正直なところ日本人であることはいやではないけど、日本とは健全な距離をおいておきたいと思う。私はどっぷり主流にはまるより、国や自分を客観的にアウトサイダーの目で見るのが好きなので、イギリスも日本も客観的に見ることができる、いまの立場が合っている。

p170
ダイエットは、いまや東西南北の国境を越えて、富める国々に住む人たち共通の強迫観念となりつつある。

p174
イギリスで伝統的な健康法といえば早足の散歩、いわゆる brisk walk といわれるものだった。

pp226-227
少々金持ちふうの家が並ぶ界隈では、なぜか明かりを煌々(こうこう)とつけたまま大きな窓にカーテンもせず、いかにもステキなインテリアを見てくれ、といわんばかりの家が多いのだ。

p246
私はフリーランスのビザを申請したとき、却下される気はあまりしなかったけれど、もし却下されたら内務省でも新聞にでも抗議の手紙を書きまくって、「私にビザを与えないことが、いかにイギリスにとっての損失になるか」をアピールしようと思っていた。

p246
あなたのテーマや技能が、グローバルな意味で意義深いものなら、きっと道はあるはずだ。