光回線転居手続きにウンザリし、WiMAX に変えることにした

私はこの夏引っ越しをしたので、それに伴い自宅のインターネットを手続きし直す必要があった。それまで光コラボレーションで IIJmio ひかりのインターネットを使っていた。引っ越し後も IIJmio ひかりを使うようにしたかったため、転居の申し込みをした。このあたりのころは以前も書いた。

IIJmio ひかりで転居の申し込みをした – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2017/08/22/moving-with-iijmio-hikari/

その後2ヶ月経っても、まだネットが開通していません!

インターネットの転居をするには、新居の管理会社の許可を得て、その上で設置工事を開始する。同時に、旧居の回線設備の撤去工事もある。旧居はマンションに住んでいたけど、設備の都合上ファミリータイプ(戸建てと同じタイプ)の回線を引き戸建て用の設備を設置していたので、その撤去が必要なのだ。

実際は NTT が新居での設置工事、旧居での撤去工事を行うんだけれど、光コラボレーションのインターネットの場合、その手続きはプロバイダー経由となる(今回の場合、プロバイダーは IIJmio ひかり)。NTT と直接やりとりできない。しかも、NTT は NTT で設置工事と撤去工事で担当者が違う。このあたりの担当者が大勢いること最大の問題なのだ。

どういうことか。私が旧居の管理会社、旧居の回線撤去の NTT の担当者、新居の管理会社、新居の回線設置の NTT 担当者の間でハブとなり、手続きを進めなければいけない。前述のように NTT とは直接やりとりできないので、IIJmio ひかりを通じて手続きする。さらに、戸建てである新居は、実は「大元のオーナー」が存在し、管理会社は委託管理をしているだけなのだ。新居の工事にはオーナーの許可が要るわけ。訳が分からなくなったでしょう。私も訳が分からなくなって、以下のように図示をしてやっと、自分が置かれている状況を把握できた。

20170919_080203_ネット開通手続きの全体像

これだけではない。新居の管理会社、IIJmio ひかりはサポートセンター経由でのやりとりなのだ。つまり担当者と直接話せないんだよ。私はその間に立って「伝言ゲーム」をさせられるわけ。サポートセンター経由だから、問い合わせのたびに、話す人が変わる。サポートセンター側で情報が共有されているとはいえ、細かい状況のニュアンスなどを毎回サポートセンターの人に話す必要がある。(旧居の管理会社だけは直接担当者と話せたのが幸いだった。)

待ち状態が多いので、進捗確認としてサポートセンターも定期的に電話してくるのも面倒だった。ただ「何も進んでいない」ことを伝えるだけだから、無駄なのだ。

仕事の委託業務化が進み、細分化され、セクショナリズムが蔓延すると、当事者がどんどん増えていく。利用者にとって不利益が増す一方だ。業界は、連携がきちんとできる仕組みを作らないと。少なくとも何でもサポートセンターに丸投げするんじゃなくて、ウェブで全部確認できるようなサービスを立ち上げるようなことをしなければいけない。

最終的に最も行き詰まったのが、新居のオーナーからの許可を得ることだった。オーナーの希望はシンプルである。「設置工事担当者と直接話したい」ということだった。家の壁は防水パネルがあるので、工事でどういう影響があるのか知りたいのだそうだ。

しかし、NTT の設置工事担当者は「直接話すサービスは行っていない」と言う。どういう工事が行われるか分からないと工事の許可が出ないじゃないか、と言うと、「図面を送ることはできる」と言う。それで送ってきた図面が(届くのに1週間掛かった)、図面が小さく全然分からないし、小さい汚い字で書かれている。専門用語も使われている。この担当者はバカなんじゃないか・・・。こんなの分かるわけないから、図面を大きく描き直したものをを送るように言うと、担当者が1週間休暇で、図面を送るのにまた1週間以上掛かるという。それで届いた図面も結局専門用語が使われ、オーナーを説得するには至らなかった。

新居での回線設置に伴い、回線調査が行われた。本当ならオーナーがその時立ち会っていればスムーズに進んでいた。でも、オーナーも東京に住んでいる。伝言ゲームで状況を伝えられるだけ。結局いまだに直接オーナーとやりとりしたことがない。

旧居の回線撤去作業はどうなっているか。それは、新居の設置工事日が確定するまでは、撤去作業も進められないのだそうだ。そのことは私には直接関係ないことだが、旧居の管理会社にも迷惑が掛かっている。だって、そのせいで新しい入居者が入れられないかもしれないんだから、管理会社に損失を与えているわけでしょ。

特に NTT の工事説明に関して IIJmio に強めに主張した。でも、正当な主張をしているのにクレーマーっぽい扱いを受けた。まさに映画『チェンジリング』の世界だ。

結局、オーナーの許可待ちの状態で止まってしまった。2ヶ月ネットが使えないと、私の生活にも支障が出ている。ビジネスにネットは欠かせないからだ。もう、このウンザリするやりとりをやめたいので、ネットの転居手続きはキャンセルして、WiMAX にすることにした。WiMAX なら無線なので工事が不要だからね。

WiMAX は申し込み後2日で端末が届き、すぐにネットが繋がった。公式の速度には全然及ばないけれど、それなりに速い。少なくとも、2ヶ月間モバイル端末で使っている、 IIJmio の回線をテザリングしてネットをしていたが、それよりもはるかに快適だ。