[読書メモ]『女子会 2.0』

p18
望ましいもの、譲れないと思っているものをみずから捨てるのは、ものすごく難しいことなんですよね。

p19
大事なことを決めるときには、横山ならどちらを選ぶだろうか、というのを判断基準の一つにしている

p32
エリートの人の話って意味わかんないし嫌だな

p35
医師なんていう激務に自分が就いて男並みに働くという夢や野望を、“普通”の女子高生は持たないですよ。

p44
総合職で太く長く働き続けている人は、気力・体力ともにすごい人たちなわけです

p62
ロマンティック・ラブ・イデオロギー

p67
就職氷河期と呼ばれた2000年ごこから、企業は女子学生の就職先として人気のあった事務職を派遣労働に切り替え始めた。終わりのない「幸せ探し」の中で、心身ともに追い詰められ、パートやアルバイト、派遣といった非正規雇用の職を転々としながら、思い描いていた将来像とは異なる生き方を余儀なくされている女性も少なくない。

p84
私の友達は、類は友を呼ばずに優秀な女性ばかりなんですが

p84
だんだん固まっていましたね、古市さんのお相手プロファイリングが……。

p85
結婚は別にうらやましくないんですが、結婚式はすごく楽しそうだなと思いました。

p88
マッチョな思想とか関係なくいられる感じ、面倒くさい沽券とかプライドとか、そういうものと関係なくいられる感じがうらやましいですよ。

p88
消費者としての女性が重要視されている

p87
女子化した男性って、当たり前とかを押し付けてこないし、なんてラクなんだろう

p94
ユニクロに行くと、色やデザインがたくさんありますよね。あの中のものを重ねてきれいに着るというのは、センスなんです。

p95
志向がファッションに出てしまうということはありそうですね。

p97
“できる、でかい、声がひくい!”は女性がそうありたくない要素ですよね

p97
男性研究者一般が、決して近づけない亜空間を生み出している

p100
昔と今ですごく違っているなと思うのは、昔の人は“不用意に”恋愛していたんですよ。一緒の空間にいるだけで「ちょっといいな」とか思ったら、すぐに恋愛が始まってしまう。でも今の人は、リスクやいろいろな人間関係などを考えるから、不用意に恋愛を始めないんですよね。

p101
不用意に恋愛できる人は、何回も離婚して、何回も再婚しますよね。私は、自分にあの“おっちょこちょい力”が欲しいと思います(笑)。

p107
自分から離れた存在ではなくて、自分が投影しやすい人のほうが憧れられるのではないでしょうか。

p107
SNS隆盛などによる、「接続過剰な日常」

p137
家庭なんてルンバとセコムにでも守ってもらえばいい

p150
職場恋愛が減少した理由の一つに、女性の雇用の多くが一般職ではなく派遣社員になってしまい、こうした流動的な働き方では男性社員と交際する機会が減少してしまった、ということが挙げられます。

p170
公立の同質性

p171
学歴だけが階層を変えられる

p173
「勉強しろ!」とか言って子どもをつぶしてしまう。東大生でもよくできる人は、「勉強しろ」とか言われたことのない人が多いです。

p175
文化資本
個人が持つ文化的な資産のこと。文化的素養(絵や蔵書など)や学歴、資格、言葉づかい、行動様式などのことで、世代を超えて再生産される。例えば「蔵書の多い家庭の子どもは自然に本好きになる」など。

pp175-176
孤独死といえば、私が一番気に入らないのは、問題にされているのが「かわいそう」とか「恥」とかになっているところなんです。

p178
お墓でいえば、先祖が代々継いできたのは、墓石を守ろうということでやってきたわけです。遺骨をずっと守るのではなくて、墓石に刻まれた墓碑銘の家名を負ってきた。

p180
最近増えているのが「密葬」ですね。高齢の著名な方が亡くなったときに、2、3日はそれを伏せていて、「葬式は済ませました」と発表していますね。これなら付き合いで葬式に出なければならない人も、少なくてすみますから。

p181
葬式が豪華だったら、その人の人生がよかったみたいな、そういうバブル的な発想がなくなってきたのではないでしょうか。

p182
私は孤独死したあと、ひっそりと埋葬されたいですよ。やっぱりお葬式で人が集まって「あの人はああだった、こうだった」とか言われるのも、何を言われるかわかったもんじゃないでしょう?(笑) 本当に悲しんでくれる人だけが、こっそり悲しんでくれればいいなと思っています。私は冠婚葬祭が苦手なんですよね(笑)。

p186
文化規範
社会の秩序を成立させるための文化的な規範のこと。

p188
私の場合は、まわりが29歳になって焦って結婚していって、一緒に遊べる友達がいなくなってしまったから、30歳で東京に出てきたんです。

p191
ヒールなんて消費の象徴ですから、男性はたぶん嫌ですよ。

p191
女性に対して、トロフィー・ワイフ的な価値観を求めていたころの、景気がよくて収入も高かったころの話ですよね。

p192
自分磨きだけをやってきた“消費の権化”みたいな人

p196
気をつけなくてはいけないのは、趣味で男性に勝っちゃいけない。理解してあげてもいいけれど、勝ってはいけないんです。

p198
いいですか、これからの人生で女の子というのは、若いうちは結婚していなければ『いつ結婚するの?』と言われ続け、結婚したら『子どもはまだですか?』と言われ続け、一人目を生んだら『二人目はまだですか?』と言われ続けますけどね、でも結婚してしまえばもう誰も何も文句を言ってきません

p197
一度結婚して離婚した人は、結婚願望とか結婚幻想とか全くなくなって、すごく身軽になって、そして一人を満喫しています。ここが一番の勝ち組だなと私は思うんですよね。

p208
今の高校生は、出産したら仕事を辞めることを、地球が丸いのと同じぐらい強固に信じている

p217
構造的な問題を解決しないかぎり、結婚は増えないと思うからだ。