[読書メモ]『20代のための「キャリア」と「仕事」入門』

pp7-8
これだけ社会が流動的になってきて、「みんな一緒」という働き方が幻想となってくると、固定観念や思い込みがみなさんを不自由にするようになってきます。

p27
あれ? 俺いなくてもいいんじゃね?

p28
読書というのは世の中でも類を見ないぐらい費用対効果が高いものです。

p29
どちらかというと、世の中のおじさんやおばさんたちは教えたがっています。えらくなればなるほど、実は孤独でさみしいと思っている人が多く、学生相手ならビジネスが絡まず損得抜きで気楽な話ができるので、会ってくれる確率は高いと思います。

p30
周りが臆病だったり、恥ずかしがったりしている中で、バカなフリして素朴な疑問や質問をどんどんして情報を取ってしまえる人は優秀です。

p34
勝手に「私淑する」というのもおすすめです。「私淑」は直接会ったりするのではないけれども、その人を師と思って学ぶことです。

p38
社会に出てまで学校名で悩むのは本当にもったいなくて、そんなに気になるんだったら、あなたが一流だと思う学校の大学院とかに行って学歴ロンダリングすればいいでしょう。

pp44-45
実は、世の中の経済的な盛り上がりに対する感性というのは、世の中に対する好奇心でしかありません。今は好奇心を持っている人と持っていない人の差がすごく開いてしまっています。今名なら誰でもどこらかでも知りたいと思った情報にアクセスすることができるため、ネットで検索する手間を取るかどうかが大きな差を生むからです。

p56
現在の日本において、ハングリーに努力する人(努力できる人)は意外に少数派なので、少し頑張っただけですぐに頭一つ抜け出すことができます。

p61
留学は語学を学ぶだけではなくて、多様性に対する寛容度を上げるための経験にこそ意味があります。

pp64-65
新卒で会社に入ると、鳥のヒナが卵の殻を割って出てきて、最初に見たものを親だと思ってしまうのと同様に、やっぱり最初の刷り込みというものは重要です。社会に出て最初に入社した会社の社風というものは知らず知らずのうちに、みなさんに大きな影響を与えるものです。

p69
日本は、成長している東南アジアの国々でこれから起こることを一足早く経験した国

p72
ベンチャーに歳を取ってから行くのはおすすめできません。ベンチャーというのは雑用が8割から9割の世界なので、何もかも、それこそ文房具を買うのも自分でやらなければなりません。雑務がたくさんあると、本当に体力勝負になってしまうので、体力があるうちでないと仕事にならないというのが現実です。

pp91-92
普通はイヤなことをやり続けていると能力が落ちてしまうものなので、「これを続けるのは本当に無理」と思ったら、期限を切って「いついつまでに芽が出なかったらやめよう」とか「努力しても思うように働けなかったらやめよう」とか、長い時間軸を細切れに切っていくことは必要です。

p93
できれば失敗ばかりでなく、みなさんが何かで勝った経験があると、「あ、もしかして今度も勝てるんじゃないか」とか「今度もうまくいくんじゃね」というポジティブな気持ちを作れるというのがあります。/反対に、「次も失敗しそう」と思って挑戦していては、せっかくの勝てる試合も落としてしまいます。こうした「負けグセ」のとてもよくないところは「またダメかぁ」と思ってしまうところで、「またダメかぁ」と思ってしまうとほぼ確実にまたダメになります。そもそも「負けるかも」と思いながら勝てるわけがないのです。

p119
今は興味がなくても、何かの機会に自分の考えや興味が変わることもあります。年齢を重ねるといろんな経験が増えていくので、その経験の中で、クラシック音楽が聴きたくなったな、古典が読みたくなったなと思ったときに触れればいいのであって、無理して消化不良を起こせば嫌いになってしまうでしょうし、検定のためにテスト勉強をする意味はそんなにありません。ただし、若い頃に少しでも風雪に耐えた書物に触れておけば、後々に人生経験が増えて、昔読んだことの意味が肌感覚でわかる時もくるものです。

p130
「プロ」の定義は、「その仕事についてずっと考えている人」

p137
人事部の心証を気にするぐらいなら異動工作はしない方がいい。ただし、心が病むほどつらいのであれば自分が壊れてしまう前に辞めるべきです。

p139
米国プリンストン大学のある研究によると、年収600~650万円くらいまでは収入と「喜び」や「満足度」は比例しますが、そこを越えてしまうと稼ぎに比例して幸福を感じるわけではないという結果が報告されていました。

p151
正社員でない非正規労働者は必ず正社員より先に解雇されます。そのため非正規労働者は企業の業績が悪くなった時の雇用調整に使われることが多いのが現実です。

p164
一度は自分が夢だと思っていたものにチャレンジした後なので、心はすっきりした感じです。

p173
うっかり月曜日に辞表を出すと、一週間、微妙な空気の中で上司からの質問にあいながら過ごす可能性があります。

p175
新しい仕事に慣れるまでの助走期間

p186
新卒採用で一般企業の面接官が見ているのは、一言で言うと「素直さ」がほとんどです。

p192
面接官は一旦そういったことに気を取られると集中力をなくします。

p194
鍛えてます。韓国まで泳げます!

p195
おもちゃ時計で「オシャレなハズシ」を狙っていたとしても、それは普段使いでお願いします。見た目でリスクをとる必要はありません。

p202
ヒラ社員の時はパッとしなくても、上にいってから活躍し出し、「役職が人を作る」と言われるような人は、部下に仕事を振るのがうまい人です。

p212
みなさんの持っている価値観を素直に信じることです。跳ぶか跳ばないかは勇気の問題です。

p217
どこから見るかで世界の見え方は全く違うものになります。