iPad の FileMaker Go で情報表示端末
私は自室やリビングに情報表示端末を置いている。日付や時間、天気など、頻繁に見る情報は常に表示させておきたい。
これまでリビングのテーブルに情報表示端末として Raspberry Pi を接続した古いモニターを置いていたが場所を食う。ちょうど古い iPad mini(初代)が余っていたので、今後は iPad mini を情報表示端末として使うことにした。
これまで情報表示端末は専用のウェブページを作って、それをブラウザで表示していた。ただ今回は iPad mini なので FileMaker Go の画面を表示させることにした。FileMaker を活用すればタッチでインタラクティブな操作もできる。
iOS で動く FileMaker Go は現在バージョンが 17 だが、初代 iPad mini はかろうじてバージョン 14 が動いた。これで Mac の FileMaker で作ったカスタム App が使える。
表示したいのは、
・日付
・現在時刻
・妊娠経過日数、週数、月数
・自宅 IP カメラのライブ映像
・洗濯機が終了すると通知させるボタン
・Slack へ定型文を投稿するボタン
最終的には以下のようになった。
スクリーンはスリープさせないようにし、常に充電し続ければ、常時表示できる。古い iPad で壊れてもいいから、こういう無茶な使い方ができる。
具体的な仕組みを紹介しよう。
【IP カメラ】
IP カメラは Raspberry Pi で作っている。
Raspberry Pi Zero W で監視カメラ – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2017/03/15/survailance-cam-with-raspberry-pi-zero-w/
カメラの映像用の URL を FileMaker の Web ビューアに設定し表示している。
【日付、現在時刻、妊娠経過日数】
FileMaker で現在の日付や現在時刻を表示させるのは簡単そうなんだけど、調べてもよく分からなかった。
それならもう別個にウェブページを作っておき、それを Web ビューアで表示した方が楽だと分かった。妊娠経過日数も同様だ。
日付は以下のページを参考にした。
現在の日時を表示する
http://www.shurey.com/js/samples/2_msg10.html
現在時刻は以下のページでコードを取得し、ウェブページに貼り付ければいい。iframe を使うが、貼り付けるページが https なので iframe 内の URL も http を https に書き換える必要があった(でないと表示されない)。
Free Clocks for Your Website
https://www.timeanddate.com/clocks/free.html
参考:
SSL対応でhttpとhttpsが混在したコンテンツが表示できない原因を特定する – FeeeeeLog
https://feel-log.net/seo/ssl-notice-http-https/
妊娠経過日数、週数、月数は以下を参考にした。
[JavaScript] 妊娠週数計算 – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2018/09/07/caclulate-maternity-weeks-with-javascript/
これらで1つのウェブページを作り、FileMaker の Web ビューアで表示させた。
【Slack 投稿ボタン】
Slack 投稿ボタンも FileMaker から直接作る方法が分からなかったので、ウェブページ作って Web ビューアで表示した。例えばワイフが「ご飯ナリ」ボタンを押してくれれば、2階にいる私の Slack に通知されるというわけだ。
JavaScript を使い、ブラウザから Slack に投稿 – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2018/09/06/slack-with-javascript/
【洗濯機完了通知ボタン】
わが家の洗濯機は通常 40 分程度で完了する。しかし、洗濯機を回していたことを忘れてしまうことがよくある。選択を開始したら 40 分後に通知が来るようにしたい。
ここで活用するのが、followupthen というサービスだ。
Free and Easy Email Reminders | Try it now: 1min@followupthen.com
https://www.followupthen.com/
followupthen あてにメールを送ると、指定時刻にメールが届くのだ。どういうことか。例えば 40 分後にメール通知がほしいなら 40min@followupthen.com へメールを送る。その時送ったメールがそのまま 40 分後に自分あてに届くわけだ。よくこんな面白いことを考えたなあ。これを活用する。
FileMaker ではメールを送る仕組みがあるので(FileMaker Go でも可能)、ボタンを押せばメールが送れるようにすればいい。40 分後にメールが届いて通知してくれる。
Send Mail
https://fmhelp.filemaker.com/help/14/fmp/en/html/scripts_ref1.35.162.html
ただ、問題なのが FileMaker Go がしばらくすると落ちてしまうこと。FileMaker Server にホストしたデータベースにアクセスしても落ちた。iPad mini のスペックの問題だと思う・・・。iPhone 6 なら落ちることはなかった。小さい画面で我慢しよう。
FileMaker Server の Webdirect 機能を試そうと思ったが、あれは最大でも1時間で接続が切れる仕様になっている。