[読書メモ]『人は「話し方」で9割変わる』

p114
「山嵐のジレンマ」という、たとえ話がある。山嵐は体に針状のかたい毛がいっぱい生えている。寒いとき、温め合うと近づくのだが、近づきすぎると、針で相手を刺してしまったり、こちらも相手の針で刺されてしまう。それを恐れて、近づかないと、温め合うことができない。まさに、ジレンマに陥る。

pp182-183
子供が誤って、空井戸に落ちた。知らせを聞いて、駆けつけた人たちが、井戸の底にいる子供に、
「おーい、大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ」
「いま、そっちへ降りていくからな」
「うん、わかった」
大人は改めて井戸の底を覗き、
「それにしても、意外に深い井戸だな」
すると、子供の声が返ってきた。
「深いじゃなくて、高いんだよ」
どの位置で見るかで、深かったり、高かったり・・・・・・。視点が変われば、見方も変わる。