婚約式(3)

(2からの続き)

「婚約式ってなあに?」からスタートした私を含めうちの家族は何も分からないので(家族は遠方に住んでいるし)、婚約式の準備は彼女の家族がやってくれた。会場の手配から牧師さんやオルガニストへの依頼、親族・友人への案内など、1週間というタイトスケジュールだ。

婚約式は老人ホームに併設された小さなチャペルで執り行われた。式自体は「礼拝+婚約の誓い」といった感じ。礼拝は何度か出たことがあるので慣れていたので流れはだいたい分かった。

結婚記念品の交換では、贈り物がブローチということもあり、その場でお互いに胸に付け合った。

式の後は簡単な茶話会をした。

式に来てくれた人には色紙に名前とメッセージを書いてもらったし、帰りの際にプレゼントとしてメッセージを添えたマスキングテープを渡した。

式の参加者は全員で 30 人ぐらい。彼女側は教会関係者がたくさん参加したが、うちは家族だけ。大勢の前に出るのが苦手な私は緊張したし、全然うまく振る舞えなかったが、なんとか無事に婚約式を終えることができた。礼拝なんて参加したこともないうちの家族も「よく分からなかったけど、なんとか終わったから良かった」といった感じだったみたい。

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婚約式をした流れで、1週間後には入籍までしてした。

なお、親の体調で婚約式を急いで行ったんだけど、私も彼女も結局親の体調は回復した。慌てて婚約式をする必要もなかったんだけど、まあいっか。