ヒースロー空港の入国審査

ヨーロッパ旅行では入国審査がすごく楽だった。特に何も聞かれず、入国スタンプを押されて終了なのがほとんどだった。

だから今回イギリス旅行に行き、妙に入国審査でいろいろ質問されて驚いたんだ。

入国審査で列に並んでいるとき、係の人にグループの場合は一緒に行くように指示された。いろいろ聞かれるので、ワイフは一人では対応できなかっただろう。今回は私がすべて答えた。入国審査官は中東系の男性っぽかった。

こんな感じで聞かれた。

「何日滞在しますか」->「7日です」
「どこから来たのか」->「日本です」
「訪問するのはどこか」->「ロンドンだけです」
「その後はどこに行く?」->「home です」->「日本?」->「イエス」
「隣の女性は誰だ」->「妻です」
「奥さんの仕事は会社員となってるけど何をしてる?」->「大学で働いてます」

home は「母国」という意味で使った。「家」じゃないよ。

「入国の目的は?」と聞かれ、「観光です」と答えると、「それではショッピングをたくさんするんですね」と言われた。皮肉なのか真面目な質問なのか分かりにくいことを言われ、“Yes.” とはっきり言ってフフフと笑っておいた。

他にも、「仕事がフリーランスになっているけど、何の分野か?」とかも聞かれた。

質問はたしかこれですべてだったと思う。無事入国させてもらえた。

今回の旅行で最初の英会話だったけど、基本的にスムーズに進んだ。英語をちゃんと勉強しておいてよかった。

ポイントは第一印象をよくすることだ。最初に “Hello.” と挨拶をし、ニコッとすればいい(意外と大事)。

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保安検査に向けて、ベルトは自衛隊で使われているバックルがプラスチックの物にしていた。いちいちはずすのが面倒なんだよ。

保安検査は日本でした行きでは引っかからなかったのに、帰りのヒースロー空港ではピーッと鳴った。まずポータブルな検知器を体中に当てられたあと、仰々しい透明な小部屋に入れられ、手を前の壁に置くように言われた。検査のリングがぐるりと体の周りを回ってスキャンされる。ブザーが鳴った理由が分かったらしく(たぶん腕時計だ)、通過させてもらえた。フー、こわかった。

イギリスは入国審査がやたら厳しいわりに、出国は保安検査のみだ。パスポートに出国のスタンプが押されないのが残念。イギリスは入るのが難しく、出るのが簡単。日本の大学みたいだ。