[読書メモ]『まどろみのロンドン』
p24
パックトランチ(お弁当)
p96
連れ合いの運転を傍らで眺めていると、何か宙に浮かんでいるような感じで自分の車の位置がいつまでもつかめない。そのため、私は教習所の練習車に必ずついている補助ブレーキを想像して、それを足で何度も踏みつけながら、助手席で怒鳴り続ける羽目に陥る。だからだろう、「路上教習」が終わると、グッタリ疲れて足首と肩がやたらに凝る。
p158
「どこの国でもテレビは政治家の手中にあるのです」とはゴダールの言葉であるが、テレビの作り手の主体は常に政治家に握られたまま、あたら半世紀が過ぎてしまった。
p175
チャンネル4は番組の編成・調達のみを行うテレビ局で、自作制作を一切しない。
p192
日本の子ども向け英語教室は所詮、お遊びのようなものである。
p220
ロンドン暮らしの一年間で一番長く過ごした場所は、映画館の暗闇の中だったかもしれない。