[読書メモ]『人間は「心が折れる」からこそ価値がある』
p22
世の中には、心が「嫌だ」と感じているのに、それを押さえつけて無理をして仕事を続けて、体を壊したり心の病になったりする人がいます。心が折れたことに早めに向き合ったほうが、無理をせずに後々のダメージを減らせたかもしれません。
p56
軍レベルで膨大なコストをかければ自動運転は簡単な話です。技術そのものは、とっくの昔に完成されています。トヨタや日産、あるいはグーグルが今必死になって研究しているのは、自動運転の技術そのものではなく、いかにコストを抑えて実現するかという実用化技術です。
p57
通信によって多くの情報を集めていますから、コンピュータのほうが人間よりも膨大な情報を持っていて、巨大な情報空間の中で判断をしています。
p62
人間と機械人は「ゴール」は共有していないといけません。ゴールは簡単です。人間の役に立つこと、それだけです。
p63
機械が自分で書き換えることのできないプログラムが「プリンシプル」です。
p68
2000 年問題が生じかねない全世界のコンピュータ・プログラムのソースコードの 90% 以上の行数が、ある一社のプログラムによって書き換えられて解決しています。もし、それがなければ 2000 年問題は本当に起こっていた可能性があります。
p69
「動的プログラミング」といいますが、コンピュータは自分で自分を書き換えることができるのです。
p106
ホーキング博士がいっているから何でも正しいと思うのは間違いです。
p127
ディープ・ラーニングは、昔書かれた統計手法によるプログラムを、現在の速いマシンでやっているにすぎません。
pp133
1990 年代初頭までに人工知能の議論はほぼ出尽くして検討が終わっています。
p159
レトロな生活ができるのは、いつの時代も大金持ちだけです。
p173
「折れない心をつくろう」などと思うのは、近代工業化社会のパラダイムにまんまと乗せられてしまっているだけです。
p185
人間にとっての付加価値とは「どれだけ嬉しいか」で決まります。「嬉しい」という情動を伴うことが、人間にとっては一番価値の高いことなのです。
pp186-187
「お金を稼ごう」などと考えるのはやめて、「他の人に嬉しいと思ってもらえることをしよう」と考えるのが一番です。「嬉しい」と思ってもらえれば、自動的に収入につながります。