[読書メモ]『世界の経営学者はいま何を考えているのか』
pp33-34
安直に思考を停止させてはならない、ということなのです。
p53
「この会社は何をする会社なのか」、「この会社が目指しているものは何か」といった企業のアイデンティティやビジョンを社員が共有することが重要である、と考えます。
p66
ポーターの競争戦略とは「競争しない戦略」のことである
p90
トランザクティブ・メモリーとは、組織の記憶力に重要なことは、組織全体が何を覚えているかではなく、組織の各メンバーの「誰が何を知っているか」を知っておくことである、というものなのです。
p101
組織全体が同じ知識を共有することは非効率であり、むしろ大事なことは「知のインデックスカード」を組織のメンバーが正確に把握することであると考えられます。
p165
弱い結びつきのネットワークのほうがより幅広く多様な知識を効率よく手に入れやすいはずです。
p170
暗黙知とは、口頭や文書だけでは伝えにくい、人に根付いた知識のことです。
pp316-317
経営学の代表的な「理論」専門の学術誌である『アカデミー・オブ・マネジメント・レビュー』に掲載された理論的仮説のうち、実際にその後研究者によって実証研究された仮説は、実は全体の 9% しかないというのです。/逆にいえば、実に 90% 以上の理論仮説が、いわば理論家が「言いっぱなし」の状態のままで、本当に現実に即しているかどうかを検討されないまま放っておかれているのです。
p343
経営学の国際的な標準化が急速に進んでいることはまちがいないからです。