第 38 回全日本けん玉道選手権大会を見学してきた
前回のエントリーでけんだま認定ライセンス講習会に参加してきたことを書いた。
けんだま認定ライセンス講習会に参加してきた – with a Christian Wife
https://wacw.cf/2016/05/30/lecture-to-get-kendama-licence/
その次の日、5月 29 日(日)に同じ大阪の此花会館/梅香殿にて第 38 回全日本けん玉道選手権大会が開かれたので見学してきた。
第38回全日本けん玉道選手権大会のご案内 | 公益社団法人日本けん玉協会
http://bit.ly/1PaSejp
まず不満だったのは、当日のスケジュールが公開されていないこと。ウェブサイトを見ても、「開場9:00〜(受付9:30〜)」となっているだけ。何時から始まり、何時に終わるのかが分からない。結局夕方頃まであり、午後に予約していた映画には行けずじまいだった。
会場は昨日の会議室や個室とは違い、「大ホール」という広いスペースだ。
ただ、入ろうとしても案内の人がいないし、受付らしき場所も見当たらない。結局スーッと幽霊のように入るしかなかった。そして、案の定プログラムを受け取れず、後で受付(らしきところ)にもらいに行くことになった。
大会は 10 時から開始だ。午前中に予選会があり、午後から本大会である。実際は午前が押して、予定より 45 分ぐらい遅く本大会が始まったんだけどね。
まずけん玉協会の理事長の挨拶があったりしたが、そこで前日に行われた「裏全国大会」の授賞式が行われた。裏全国大会とは、全国大会の前日の懇親会で、少し変わったけん玉の技を競い合うものらしい。今回は針のようなけん先とそれがぎりぎり通る穴が開けられた玉という、特殊なけん玉でとめけんをするものだったらしい。その上位3名にトロフィー(大中小の大きなけん玉で、実は全国大会と同一のもの!)が授与された。ただ、裏全国大会の参加者は多くないようで、こういう「内輪な感じ」は私は好きではない。
そして予選会が始まった。
48 人が参戦し、予選会で 18 人が選ばれる。ただ、予選会で落ちても敗者復活戦で2名決勝に進める人が追加される。また、前年度優勝者等の「シード権保持者」は予選会が免除され、本大会からの参加となる。
なお、この大会は個人戦である。
人数が多いので、予選は6人ずつ同時に行う。種目はあらかじめ決められており、くじを引いて出てきた番号の技をやるというものだ。成功回数に応じた点数を競い合う。くじは袋の中から手を入れて取り出すんだけど、その番号札がけん玉の形をしていた!
選手は日本けん玉協会のロゴが入った T シャツを着ている人の割合が非常に高かった。プログラムに出場者一覧が載っているが、参加条件が中学1年生以上であり、中学1年生から一般の人までいた。一般の中には 40 代ぐらいの人もいた。
また、ネットや本で見たことがある「けん玉界の有名人」もちょくちょくいた(観客の中にも)。
これまでこれほど大勢の人がけん玉をしている「異様な」空間にいたことがなかったので、新鮮だった。私はこれまでけん玉をずっと一人でやっていたので、うれしかった。
見ていて思ったのは、意外とみんなミスをしていること。大会に出るんだからどんなすごい人が来るんだろうと思っていたのに。彼らはこの大会に備えてずーっと練習してきたはずだ。緊張があるんだろうけど、それぐらいけん玉って難しいんだよ。また、ネット動画で成功例ばかり見ているから、「けん玉は失敗する」という当たり前のことを忘れていたのかも。
毎日放送、ケーブルテレビ等の報道機関も入っていた。最初は会場の端の方から撮影していたが、けん玉協会の人が一番前に移動させたので、観客の我々には邪魔だった・・・。
予選会は点数を競い合う方式だったが、本大会はバトル方式のトーナメント戦だ。人数が多いうちは、2組ずつ試合を行っていたが、準々決勝あたりから1組ずつステージ上で戦っていた。
予選会と同じく、技はくじで決める。技の種目も予選会と同じだ。ステージ上での対戦では、くじはキラキラした金色の箱から、番号が書かれた丸い玉を引く。
先ほど、意外とみんなミスをしていると書いたが、さすがに後半になるとミスが少ない人になってくる。大会でも言われていたが、トップレベルだとほとんど僅差だ。
タイム競技が見れたのもよかった。タイム競技とは、今回の場合6つの技を続けて行い、そのタイムを競うものだ。途中失敗してもやり直せるが、順番を飛ばすことはできない。タイム競技にも「熟練のテクニック」というものがあり、一つの技が終わりかけの時点で、次の技の準備をしていたりする。シャッ、シャッと決めていてかっこよかった。
最終の決勝戦は、とても張り詰めた雰囲気だった。本当に空気がしーんとなっていた。
そして優勝したのは中学1年生の女の子。参加条件の最年少の子が優勝したも面白い。子どもの頃からやっているのは強いんだよ。その子は大会前の記事で、すでに優勝候補として書かれていた。
兵庫)けん玉日本一競う 伊丹の中1女子2人:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ5R34B9J5RPIHB002.html
また、出場者の中にはチャラい感じの人もちょくちょくいた。ダラダラした感じだったり、お辞儀も適当だったり。そういう連中じゃなくて、淡々と、まじめにけん玉をやっている雰囲気の女の子が優勝したことがうれしかった。ストリート系けん玉とやらが流行しているが、そういうヤンキーくさいのは私は好きじゃない。伝統的な基本技を美しく成功させることが、真のかっこよさなのだ。そこをこの2日間で一番感じた。
閉会式で表彰が行われた。巨大なけん玉が優勝者に渡されたが、大きすぎて一人で持てず、2位、3位の人が手伝っていたのは面白かった。
ただ、閉会式中にスタッフの人がプリンターをウィンウィン動かしている。裏でやってください。そうそう、予選会と本大会の間に昼食の時間があったが、けん玉協会の人が前でテーブルを囲んで食べている。裏で食べてください。
動画を少し撮ったので、どんな感じが以下から観られます。最終決勝戦は前の人に隠れてちゃんと撮れていないけど。。特にタイム競技を観るとビックリするはずだ。審判の独特のジェスチャーにも注目。
2016年5月29日 第38回全日本けん玉道選手権大会 タイム競技 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=42hFWQ_CCQg
2016年5月29日 第38回全日本けん玉道選手権大会 決勝戦(最終) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=7rWahJMWDAg
以下のように Twitter に写真を上げている人もいる。
田村 尚也 on Twitter
https://twitter.com/708Kendama/status/736904164316303360/photo/1
小川大賀 on Twitter
https://twitter.com/inazumagaeshi/status/736901724292550657/photo/1
当日の夜には毎日放送のサイトで大会のニュース動画が見れた。私もがっつり映っている〜。
けん玉日本一は伊丹の女子中学生|MBS 関西のニュース
http://www.mbs.jp/news/kansai/20160529/00000016.shtml