[読書メモ]『達人のロンドン案内』

p29
お金を払う立場だからといって、ゴーマンな態度をとるべきではない。

p37
日本では、印鑑を押せだの住民票を用意しろだのヘチマだのと、色々うるさいが、この点、英国では、サイン一発である。逆に言えば、その分だけ、サインが持つ意味は重いのである。くれぐれも軽い気持ちでペンを走らせたりしてはいけない、ということは、肝に銘じておいていただきたい。

p62
大英博物館は別名「盗品博物館」とも呼ばれている。かつて世界中に植民地を拡げていた時代に、地元からタダ同然で取り上げてきた珍しい物や宝物を、ずらりと陳列しているからだ。[…] が、奪ったというのは言い過ぎのような気もする。地元ではもともとゴミ同然に捨てられていた物が、ここ大英博物館に陳列されることによって価値が出たとも言えるからだ。

p90
幼児が無条件に可愛いのはどこの国でも同じだが、正直にいってこんな可愛い子の多くが何十年か経つと、どうしてあの小憎らしい英国人に変身するのか今もってりかいできない。

p97
欧州大陸でも見られる、巨大なドームでプラットホームを覆い、入口の駅ビルをホテルにするターミナル駅の建築様式

p134
現在の留学生で、これほどのお金を書籍に充てる学生がいるだろうか?

p150
勉強好きの学校嫌い

p175
零戦の正式名称は、零式艦上戦闘機。日本海軍での愛称は零戦(れいせん)であり、ゼロ戦というのは、米軍の呼ぶ、ZERO-FIGHTER を翻訳したものである。

pp181-182
我々が使用している腕時計も、19 世紀末、南アフリカで起こったボーア戦争で英軍の将校たちが懐中時計を腕にとめて使用したのが始まりと言われており、第一次世界大戦がなければ、その量産技術が確立されなかったかも知れないのだ。