[読書メモ]『心をリセットしたいときに読む本』

p3
人類がこの地球に生まれてからどのくらい経つのかわからないが、その長い年月の90パーセントは「移動」していたらしい。その気力の原点は、やはり好奇心と言っていいようだ。

p14
性格というものは多面的なもので、一人の人間の中にも、さまざまな性格が混在している。自分で思い込んでいる性格は、その一側面でしかない。

p30
フランスの格言に「満足している者が、いちばんの金持ちだ」というものがある。物質的な豊かさを求めれば、際限がない。

p64
女優の吉行和子さんも、かつては対人恐怖症だったそうである。彼女は「自分を嫌いにならず、変わりたい自分を思い描いて克服した」と語っている。

p76
かの映画評論家の淀川長治氏が、こんなことを言っておられた。「人間は皆、根はいいひとばかりなのだから、嫌いだと思ってはいけない。自分が相手に愛情を抱けば、相手もそれに応えてくれるものだ」

p85
「してあげたい」という気持ちで行動しよう。その結果「してもらった」ら、ラッキーなおまけだと思おう。こうすれば、人間関係はもっとラクになる。

p97
人には誰でも、自分なりの善悪の基準がある。それにしたがって「許せること」と「許せないこと」の境界ラインもあるはずだ。

p108
いつもは「私、髪を切ったの」「ふ~ん」で終わっているところを、名優よろしく「長い髪で魅力を隠していたんだ」とか言ってみると、雰囲気はがぜんロマンチックになる。

p219
生涯を通じて消えることなく残り続けるのは、形のない経験のほうである。いい経験のための投資は惜しむべきではない。