[読書メモ]『アレルギーは自分で治そう』
p20
「アレルギーマーチ」という言葉をご存知でしょうか。いろいろな種類のアレルギー疾患がありますが、年齢とともにそれらが順番に、交代で出てくることも多いのです。アレルギーの「行進」を思わせるところから、マーチと呼ばれます。
p39
週末になると、ぜんそく発作で救急病院を受診する人が増えますが、これは医療機関が休みのあいだに発作を起こしたらどうしようという心配がストレスとなり、実際に発作が起きてしまうものです。
p47
最近の研究によって、アトピー性皮ふ炎で起こるアレルギー反応は、早い反応とゆっくり出る反応が合併していると考えられるようになってきました。/どういうことかというと、アレルゲンと出会ってから、すぐに症状が現れるケースと、1〜2日後に出てくるケースがあるということです。このことに注意しながら、生活記録や食事記録をつけてみましょう。血液検査でもわからなかったアレルゲンの正体を発見することもあります。
p73
いずれにしても、掻けば掻くほどかゆくなるのがアトピー性皮ふ炎です。掻くことによって症状がどんどん悪化し、治りにくくなります。アトピーのひどいかゆみをがまんするのは大変ですが、「掻かない」ことは、治療を成功させる最も重要なポイントであると考えましょう。
p77
寝入りばな、あるいはふとんに入るちょっと前にかゆみを覚える人がたくさんいます。昼間にかゆみが少ないのは、何かに気をとられているから。アトピー症状のひどい子でも、テレビゲームなどに夢中になっているときなどは、かゆみを訴えることはあまりありません。気をまぎらわすものがなくなり、あとは寝るだけになると、自然と体のほうに意識が向いてしまうのです。/かゆみを忘れさせるような楽しいこと、おもしろいことをたくさん見つけ、生活に張りを持たせることも、アトピーとうまくつき合うコツのひとつです。
p102
耳の湿疹がひどく、耳たぶのつけ根が切れている幼児がいます。そういう子を診察すると、丸首のシャツを着ていることが多いのです。お母さんがシャツを脱がせるとき、丸首のフチが耳にひっかかり、シャツでこすられてしまうのです。アトピーの子にはきつい丸首のシャツを着せないでくださいとお願いしています。
p136
簡単な掃除のコツは、できるだけ部屋をシンプルにしておくこと。
p189
西洋医学ではあまりとりあげませんが、「元気」はとても大切な健康要素です。