[読書メモ]『1秒で刺さる書き方』
p31
書き手が思い浮かべている以上の映像は、読者には浮かばないのです。
p35
すべての人が自分の専門分野を持っています。[…]書き手は、自分の専門分野については、360度の話ができます。/その中から読み手に関係のある部分を見つける作業が「書く」ということです。
p40
「悩み」と「夢」があったら、まずは悩みを解決します。/夢は抽象的です。/悩みはリアルです。
p44
コミュニケーションの大原則は、「1対1」です。
p49
嫌われることを恐れたら、ラブレターは書けません。/ラブレターは、好きな人への切々たる思いを書いています。/たまたま公開するのが、「文章を書く」ということです。/「あいつ、あんなこと書いて」と、笑われる覚悟が必要なのです。
p51
「保留の人生」から「決断の人生」に変わることが、「文章を書く」ということです。
p70
読み手が一番読みたいのは、試行錯誤のプロセスです。/できる人が「これをしなさい」と言う文章は求めていません。/読み手は、片づけに関する文章をたくさん読んでいます。/いろいろ試してしくじっても、それに対するアドバイスが何もありません。/読み手は、正解を探っていく旅の行程を求めています。
p74
おいしいものの情報は、すでにたくさんあります。/大切なのは、どれだけハズレを体験したかです。
p79
本当のハッピーは、勇気づけられることです。
p79
失敗談が書ける人は、失敗を乗り越えたという自信がある人です。
pp92-93
誰でも知っているパブリックなことをパブリックに表現しても、面白い文章にはなりません。/いわゆる「正論」です。/わからないことでも、わかりきっていることでもダメなのです。/最初のネタは、プライベートなことです。/それを第三者にもわかるようにパブリックに書いていきます。/テーマは、きわめて個人的で主観的でも、表現は客観的にします。
p95
人間は、怒っている時の話の方が面白いのです。/その方がリアルで、カッコつけていないからです。/うれしい時は、話を盛って、「インスタ映え」のようなことを考えています。/怒っている時は、その人のホンネが出ます。/人間的な内面の部分まで全部出るのです。
p100
声に出すと、客観的に読めるので、「ここは流れていない」「ここは意味がわからない」ということがわかります。[…]自分が書いた文章は、どんなに短い文章でも声に出して読むことが大切です。
p104
親切な文章は、見出しで答えを書いています。
p107
読書は、本を買って、お金を自分の中に入れることです。/そうすれば、収入が増えて、保険に入らなくても食べていけます。/保険は、自分は勉強しないで、保険で食べさせてもらうということです。/「読書」と「保険」は、真逆の考え方です。
p136
文章を書く時に大切なことは、予定調和にしないことです。
p142
接続詞が必要な文章は、書き方が論理的ではないのです。/論理的でない文章を接続詞でごまかすより、接続詞がなくてもスラスラと流れる文章を書けばいいのです。/これがロジックです。
p144
徹底的に、短文主義に徹する。
p149
よく対談物で「(笑)」が入っていますが、文章にグッと品がなくなります。
p155
今頭に浮かんでいるものは、今しか書けません。/それはすぐ消えてしまいます。/明日になると、今日考えていることは書けません。/頭に浮かんでいることは、流れている川のようなものです。/「今の気持ちは今書かないと、明日では間に合わない」という覚悟で書くのです。
p169
「だって、レシピを公開して、みんなにマネされたら自分が食べていけない」と言う人は、みんながマネできるレベルにしか達していないということです。
p176
サラリーマンは、上下関係がつかないと、人とコミュニケーションをとるのが苦手という特徴があります。/文章を書く時にも、どうしても上下関係を持ち込んでしまう人がいます。
p177
推薦の言葉や「○○さん、ありがとうございました」という謝辞も、読み手には関係ありません。
p182
一概に言えないことを一概に言い切ってしまうことが、書くということです。
p184
固有名詞が増えていくのは、体験があるということです。
p191
耳で聞いてわかるような言葉が、読みやすい文章になるのです。/「じゃあ、話し言葉ですね」と言って書くと、一気に子どもじみた文章になります。/幼児語になっていくのです。/これはブログに多いです。
p196
「某○○」とかイニシャルトークをしていたり、「(笑)」や「!」がついていたり、/ゴシックで大きく書かれている文章は信用されません。/文章は、中身は関係なく文体の品で判断されるのです。