[読書メモ]『0歳からの口腔育成』

p25
子どものころからかかりつけの歯科医院で定期的にクリーニングを受けていれば、ほとんどの場合、年を取っても入れ歯になることはありません。

p41
授乳のときのポジションも大切で、「60 度抱っこ」と言って、抱きかかえる角度を 60 度くらいにすることで、吸啜力 [きゅうてつりょく](お乳を吸う力)が必要になり、吸う力を養うことにつながります。

p50
赤ちゃんは、上下8本の前歯がすっかり生えそろい、1歳の誕生日を迎えるころ、自分から「指さし」を始めます。関心のあるものを見つけてそれを指さします。人間独特の「指示思考」の芽生えです。抽象思考や概念思考の始まりです。どんなに賢い犬でも、指さしで何かの位置を教えようとすると、その指の先に注目してしまい、指さす方を見ることはしません。この指さしが「ことば」につながっていきます。

p60
「くらべ保育」は大敵です。ほかの赤ちゃんと比べるのではなく、その赤ちゃんの発育に合わせることが大切。

p92
米国やオーストラリアでは、多くの自治体が水道水にフッ化物を添加しているので、子どもたちはフッ化物を含む加工食品や飲料水を通じてフッ化物をたくさん摂取しています。このため、このような国ではフッ化物の摂りすぎの危険もありますので、保護者は使用する歯磨き剤の量を気にします。

p94
2歳未満の子どもはフッ化物入りの歯磨き剤を「薄く塗るだけ」、2歳以上の子どもは豆粒大のフッ化物入り歯磨き粉で歯を磨くことが推奨されています。

p104
乳歯がそろうころまでに昼間の目立った指しゃぶりはなくなりますが、3歳児の約 20% は指しゃぶりの癖をもっています。子どもによっては4〜5歳ごろまで指しゃぶりが続きます。この程度の指しゃぶりは、とくに心配はありません。

p113
レモンやミカンなどの柑橘類の酸性が強いことはよく知られていますが、清涼飲料水がそれ以上に強い酸性飲料であることは意外に知られていません。