[読書メモ]『知られざる咳の正体』

p24
実は、医療機関の中にも、咳が続いているときに一般の人が抱きがちな「風邪が長引いている」という、おかしな考え方をするところがあるのです。これが咳の診断と治療をめぐる大きな問題点の一つとなっています。

p28
まず呼吸の様子を知り、疑わしい病気をある程度絞りこむという点で、呼吸器科における聴診器の役割はとても大きいと思っています。子どもや高齢者の場合、自覚症状を的確な言葉で伝えられないケースが多々ありますので、なおさら必要となるでしょう。

p37
専門医の治療をうけるほどではない病気でなくても、日常生活上でストレスを受けることは誰にでもあります。それが強かったり続いたりしたときに、長引く咳となってあらわれる場合があるのです。

p94
発症のしやすさには「家族歴」も関係します。親がアレルギー体質の場合、子どもにも受け継がれる可能性が高いため、親に喘息の既往がある人は、今は発症していなくても用心すべきでしょう。