[読書メモ]『さるのこしかけ』

p29
メガネの奥の目がキラリと光り「僕は夫のいる女には興味がないんだ」と言い始め、そのわりには新婚旅行はどこに行くのかと尋ねてきた。

p185
大脱走したいさおくんのことを思うと、何か熱いものがこみあげてきて、居ても立ってもいられない気分になってきた。

p206
私はハッとし、ドラマ等でよく都会の人はジュースやコーヒーを飲むときも「お茶にしよう」と言っているのを思い出した。

p231
入院中の私が、コレを見ながら何度 “謝謝(シェイシェイ)” と思ったことか。

p240
私は心から犬を飼いたいと思っているのだが、夫は「ダメだ。生き物を飼うと別れがつらいし自由が制限される。フットワークが重くなるのはいけない」と言い、決して許してくれそうもない。

p243
一方父ヒロシはそのような母娘の冷戦状態を見て見ぬフリをし、毎日のほほんと暮らしていた。一件一番間抜けに見える人物が、一番賢く生きていたというわけである。

p244
いつもいさおくんを迎えにくるあのおかあさんは、いさおくんを管理しているのではなく可能な限りの自由を与えていた。

p250
案内してくれた人たちには申し訳ないんですけど、実は観光はあまり好きじゃないんです。