[読書メモ]『聖書を読みとく』

p21
キリスト教は発生したときから、世界中に福音、すなわち、イエス・キリストの救いを全人類に伝道することを使命とする宗教である。

p23
聖書は、本来、独特な歴史を生きた民族が、自分たちの経験を歴史書として編纂した書物である。だから、聖書を読みながら、聖書に登場する人々が歩んだ歴史を追体験してみて、はじめて聖書の言葉は生き生きとわたしたちに迫ってくるのだ。

p44
聖書は一人の作家の著作による首尾一貫した書物ではない。

p115
言うまでもなく、ここでは「七倍」も「七十七倍」も実数ではない。「非常に多い」「それよりもはるかに多い」ということを表す完全数である。

p202
「禁欲」は、わたしたち現代人の間でもっとも流行らない言葉だと思う。

p242
(旧約)聖書は基本邸にユダヤ民族史であり、新約聖書はその解釈だから、どちらを読むにしても、一連の歴史的流れの知識が必要になる。

p243
日本でヘブライ語が読める人は少数の研究者だけである。