[読書メモ][Kindle]『ポジティブ・チェンジ』

あなたが「変わろう」と思った瞬間に、あなたの脳と体は「これから変化しそうだから、変わらないようにしなくてはいけない」「行動を制限しなければいけない」という方向に動くというわけです。(Loc 38)

起業家や経営者を見ていてわかるのは、成功する人たちはだいたい「見切り発車」であるということです。/つまり、行動してから準備をする。あるいは、行動しながら準備をします。(Loc 277)

けれども、行動するためにはこれこれの準備が必要、という考え方は大変危険です。/なぜなら、裏を返せば「準備ができなかったら行動しない」ということだからです。/つまり、「準備」のことを考え始めた段階で、行動しない理由をすでに作ってしまっているわけです。(Loc 283)

準備とは、必要な条件を整えることです。しかし実際は、行動しなければ何が必要かさえわからないのです。(Loc 295)

考えること、準備することは行動を妨げます。ということは、「やってはいけないことをやらない」ためには、考えることが有効なのです。(Loc 333)

本当に自分を変えたいなら、他人と比べた時点でアウトです。 /なぜなら、他人と自分を比べる人は、自分を変えようとするのではなく、他人になろうとしているからです。(Loc 500)

もともと研究者を志していた自分が一番好きなことは、勉強であり、本に囲まれて生きていくことだと思ったのです。(Loc 513)

人は何をするべきかと迷い悩んでいるだけで、どんどん行動力が失われていきます。/どうせ行動力が消費されてしまうのだから、悩むよりもとっとと行動してしまったほうがいいとは思いませんか。(Loc 519)

失敗を恐れない勇気を手に入れるための唯一の方法は、失敗の先に成功があるということを実感することです。(Loc 523)

不安や恐れ、悲しみなどネガティブな感情が湧いてきたら、とりあえず何かをすることにしています。(Loc 611)

早速「変われない理由」を思いついてしまう人もいるでしょう。(Loc 668)

自由が多いと、選択に迷う時間が長くなります。逆に、忙しいと選択に迷う時間が少なくなりますから、むしろ行動しやすいのです。(Loc 751)

10パーセントずつ変えていく、という方法です。(Loc 763)

それならば、1人で食べるほうがずっといい。1人でパッとご飯を済ませて、余った時間で自分のためになる何かプラスのことができます。食後に毎日30分読書ができたら、相当本が読めます。(Loc 797)

誰でもそうですが、録音した自分の声を聞く、あるいは自分の映っている映像を見るといったことは、最初のうちは恥ずかしくて仕方がないものです。/それは、自己を認識してしまうからです。自分がどのような状態であるかがわかってしまう。そして、鏡を見て髪形が崩れていれば直さずにはいられないように、音声や映像で自己認識すると「直そう」という感覚が否応なく生まれます。つまり、変わらなくてはいけなくなる。だから、変わることを避けるために、人は自分の声や姿を客観的に認識することを避けているという考え方もできるのです。(Loc 920)

イギリスの心理学者であるリチャード・ワイズマンは、「アメリカ心理学の父」と呼ばれるウィリアム・ジェームズの「何かの美徳を身に付けたいならば、それが備わっているかのように行動すればよい」という思想を理論化し、展開し、実証しました。それが「アズ・イフの法則」です。(Loc 996)

つまり、価値がある人、社会的に認められている人とのつながりを誇示すればするほど、自分には価値がないということを認めていくようなものなのです。  (Loc 1177)

最悪、思い切って連絡を取ってみて、相手に嫌われたところで失うものは何もありません。そもそも、嫌うか嫌わないかは相手の自由で、それは自分と関係ないことです。(Loc 1205)

モノは思い切って減らすことをお勧めします。(Loc 1277)

人間はそれほど器用ではありません。/たくさんのライフスタイルを所有したり、多様な価値観を所有することはできない。だから、モノが増えれば増えるほど、迷うことが増えてしまいます。(Loc 1278)

モノを管理すること、そして大量の選択肢の中から選択することは、人間の労力と時間を膨大に浪費させます。(Loc 1293)

散らかってる部屋の住人は不健康な食べ物を選びやすくなり、また自分の決断が揺らぎやすくなるとされています。(Loc 1328)

「自分は金を稼いでいるから偉い」とカン違いしている夫、父親になってしまいます。(Loc 1676)

心理学には「ランチョンテクニック」という考え方があります。一緒に食事をした相手には親近感をいだく、という心理を利用して人間関係を作るということです。(Loc 1684)

自分を変えるための一番いい方法は、今の自分を知ることです(Loc 1713)

人間の脳と体は変化を嫌います。「いつかやろう」になってしまっては駄目なのです。すぐできる行動に落とし込むことが重要です。(Loc 1815)

言い換えると、「行動をいかに早く取れるか」という観点から、取るべき行動を選択するということです。(Loc 1816)

人間の脳は、基本的に「徐々に最適化されていく」という性質を持っています。ポイントは「徐々に」ということ。やりたくないことが、いきなり楽しくなったりはしません。しかし、少しずつでも作業をしていくと、それに合わせて徐々にやる気が出て、効率も上がっていく。(Loc 1898)

「めんどうくさい」と感じたら、それを行動のサインにするだけでいい。それだけで、あなたは周りにいる人たちのなかから抜きん出る方向へ変化することができるのです。(Loc 1913)

「愚者が友人を利用する以上に、賢者は敵を有効に利用する」(Loc 1996)

大事なことは、あくまでも敵を利用するのであって、敵に屈するわけではないということです。別に、負けるわけではないと考えれば抵抗は少ないはずです。(Loc 2006)