[読書メモ]『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』

p3
成人洗礼は、本人の意思と信仰告白によってのみ、おこなわれます。

p36
ぼくはふだん、仕事も趣味も生活も中途半端ということは、まずない。

p49
糖分って、砂糖のことだけじゃないからね。炭水化物だって体内で分解されて糖分になるし。

p64
子供の歯を虫歯にするのは、チョコじゃなくて甘いものじゃなくて、歯科医に通わせない親だった。

p66
東京から、いずれ世界へ、国際社会へ打って出るのが、ぼくなりの宿命であった。

p91
「日本は敗戦国のままがいい。資源もない国のままがいい。すべて現状維持が都合がいい。敗戦国なら責任を負わなくていい。資源がないことにしておけば、中東の油とガスを戦勝国アメリカの仲介で、どんなに高く買っても、まさか日本にも自前資源が見つかっているとは知らない国民から文句は出ない。高く買えば買うほど、マージンもそれだけ大きくなることが肝心だ。特定の企業も、そうした企業と組む官僚や政治家の儲けは大きくなる」/という、腐った岩のような構造がある。

p92
現在の日本のシンクタンクの多くは、時の政府権力に都合のよい結論を出す調査・研究を行って収益をあげている。/ぼくが共同通信から移籍した三菱総研がそうだというのではない。業界の内部に偶然、身を置いたことで、業界深奥の真実を知ったのだ。

pp92-93
理系の研究ほど、パラメーター(媒介変数)を変えれば、不正な研究までやらなくても、官庁の期待通りの結論に導けるのだ。

p99
自分の体のほかの部分の骨のことを「自家骨」というんですが、もちろん、生体適合性__周囲の骨への馴染み__などを考えれば「自家骨移植」がいちばんの理想です。

p133
ぼくの記者時代の信念は、「情報は、これは何ですかと聞いて、得られることはない。これはこうすべきだと問題を提起して、議論になり、それを重ねて重ねて、議論そのものの中にこそ、相手の総理大臣をはじめ閣僚や、高級官僚たち、情報機関などの当局者たちから、国民の知るべき情報は姿を現す」ということだった。/取材とは聞くことではない。議論することなのだ。

p143
アレルギー反応はどうして起こるかと言うと、金属のイオンが流出してくるからなんだけど、なぜかチタンは金属なのにアレルギー反応が起きにくい。

p156
回るというのも、朝六時にすでにアポイントメントを入れて、相手と朝食を一緒にとる。/忙しい人ほど、この早い朝食の誘いに応じてはくれる。

p218
「今まで通りの仕事で、今まで通りの儲けを得ようとするな」

p277
一方だけが勝利する戦いもありますが、共存することで双方が栄える道もあります。日本人が、古来求めてきた道です。